Google が配信した 2025 年 12 月の Android 16 QPR2 アップデート 適用後、ケースを装着した Pixel 10 / Pixel 10 Pro シリーズが Pixel Stand (第 2 世代) を使用したワイヤレス充電に失敗するという問題が報告されています。
以前は「公式には非対応」とされながらも使用できていましたが、今回のアップデートを境に充電が開始できないという報告が増えました。
Android 16 QPR2 適用後に発生している問題
ユーザーの報告によると、Pixel Stand (第 2 世代) で Pixel 10 を充電しようとすると次のような動作になります。
- スタンドに置くと一瞬だけ充電器を認識する
- 直後に充電が停止し、ホーム画面に戻る
- Pixel Stand の LED がオレンジまたは白で点滅(位置ズレや異物検知によるエラー扱い)
さらに、Android 16 QPR2 ベータ版を適用していたユーザーからも同じ症状が報告されており、安定版だけの問題ではないと見られます。
ちなみに Google の公式ドキュメントでは、Pixel 10 シリーズは Qi2(Pixelsnap)規格への対応に伴いコイル位置が変更され、Pixel Stand(第 1 世代 / 第 2 世代)には非対応とされていました。しかし Android 16 QPR2 のアップデートが適用されるまでは、多少の位置調整は必要だったものの問題なく充電できていました。
それが今回の Android 16 QPR2 のアップデートにより、利用できなくなったようです。ただし、影響を受けるのはケースを装着している場合のようで、アップデート前に充電できていたケースを使用していても、アップデート後には充電できなくなっているというのがポイントです。
一時的な回避策
Google サポートが案内している次のような手順では状況は改善しないとのことです。
- スマートフォンの再起動
- Pixel Stand アプリの再インストール
- スマートフォンの初期化
報告されている内容から、ソフトウェア側のワイヤレス充電制御に起因する可能性が高いと考えられます。なお、Pixel 9 以前の機種では正常に充電できているため、問題は Pixel 10 世代特有のものです。
一部ユーザーは Pixel 10 のケースを外すことで Pixel Stand (第 2 世代) で充電できたと報告しており、筆者のPixel 10 Pro で試してみたところ、ケースを装着していない状態では問題なく充電ができました(筆者は裸運用)。
これらのことから、Google が Qi2 プロファイルの調整などソフトウェア側の調整を行ったことが影響し、従来使えていたケースを装着した状態でのワイヤレス充電ができなくなった可能性があります。
まとめ
12 月の Android 16 QPR2 適用後、ケースを装着した Pixel 10 シリーズで Pixel Stand (第 2 世代) を使ったワイヤレス充電ができなくなる問題が報告されています。
これまで実質的に利用できていた組み合わせでしたが、Google のソフトウェア側の調整によって利用できなくなった可能性があります。
現状でユーザー側にできることといえば、ケースを外して充電するということだけなので、もし Pixel 10 シリーズで突然 Pixel Stand のワイヤレス充電ができなくなった場合は、一度ケースを外して試してみることをおすすめします。
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出展: PiunikaWeb


