Chromebook 週間まとめ (11/21週): マイナーアップデート、新特典追加、開発情報など

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Chromebook 週間まとめ (11/21週): マイナーアップデート、新特典追加、開発情報など

この記事では、2025 年 11 月 15 日から 21 日までの 1 週間にあった、Chromebook / ChromeOS および関連するサービスなどについての主なニュースやアップデートをまとめています。

今週は、ChromeOS 142 と LTS 138 のマイナーアップデート、海外で新しい Chromebook 購入特典の適用開始、Wildcat Lake 搭載 Chromebook の開発に進展、Amazon ブラックフライデーセールの開催などがありました。

以下、各トピックの詳細を簡単に紹介します。

目次

ChromeOS 142 の 1 回目のマイナーアップデート

ChromeOS 142 安定版を実行する ChromeOS および ChromeOS Flex デバイスに向けて、1 回目のマイナーアップデートとなる 142.0.7444.181 (プラットフォーム: 16433.48.0) の展開が開始しました。

前回のメジャーアップデートが遅れていた一部機種も、今回のアップデートで最新版へと更新されました。

マイナーアップデートによる大きな問題は確認されていませんが、141 までに発生した一部の既知の問題については、修正対応中または確認中のままとなっています。

ChromeOS LTS 138 に複数の脆弱性を修正するマイナーアップデート

ChromeOS 長期サポートチャンネル (Long-term Support : LTS) を利用しているデバイスに対し、138.0.7204.298 (プラットフォーム: 16295.83.0) のアップデートが展開されました。

このアップデートでは、深刻度(高)に分類される 1 つの重要な修正が含まれ、その他にも 10 個の特定の脆弱性の修正が含まれています。

海外で Chromebook 購入特典に「GeForce Now Fast Pass」が追加

Google と NVIDIA が提携し、Chromebook の購入特典として「GeForce Now Fast Pass」の提供を海外の一部地域で開始しました。

この特典は、2025 年 11 月 20 日以降に Chromebook を購入したユーザーを対象に、1 年間無料で GeForce Now を有料プラン相当の環境で遊ぶことができるものです。

ただし、従来の課金プラン(Performance と Ultimate)の下に位置するようなプランで、利用できる時間は月 10 時間まで、使い切れなかった分は翌月に最大 5 時間まで繰り越し可能、追加のプレイ時間(15 時間単位)も購入可能となっています。

残念ながら、現時点では日本での提供については未定です。

Wildcat Lake 搭載 Chromebook に新たなボードが追加

現在、Google が開発を進めている Intel の Wildcat Lake 世代を搭載する Chromebook のリファレンスボートに、「Kodkod」と呼ばれるボートが追加されました。

こちらは以前発見された「Ojal」から基本設計がコピーされており、クラムシェルタイプの Chromebook のベースになる可能性があります。

さらに、「Matsu」と呼ばれるリファレンスボートをベースに派生した、新しい開発ボード「Ocicat」も発見されました。こちらは実際に製品に採用される設計で、「Ocicat」は Wildcat Lake を搭載する初めての Chromebook になる可能性があります。

Amazon ブラックフライデーセールとハウツー記事

このほか、今週は Amazon で「ブラックフライデーセール」が開催され、HelenTech でもおすすめの Chromebook で紹介しているモデルがいくつかセール対象となっています。

また、新しいハウツー記事として、Chromebook で「仮想デスク」を使う方法と「マルチペースト(クリップボード履歴)」を使う方法を紹介しました。

まとめ

今週は、ChromeOS の安定版と LTS チャンネルの両方で、セキュリティ修正を含むマイナーアップデートが展開されました。筆者の所持する HP Elite Dragonfly Chromebook など、遅れていた機種も無事にアップデートされ、一安心です。

「GeForce Now Fast Pass」は、Chromebook でクラウドゲームを試してみたいユーザーやちょっとだけプレイしたいユーザーには非常に魅力的な特典です。

Wildcat Lake 搭載モデルについては、2026 年以降のリリースが見込まれ、今後はコンシューマー市場で Kompanio 540 と競合することになるかもしれません。

HelenTech では、引き続き Chromebook / ChromeOS 関連の最新情報ハウツーレビューなどをお届けしていきます。

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著者情報

尾村 真英のアバター 尾村 真英 Technical Writer

HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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