Lenovo の公式サイトに掲載されていた「Android OS for PC」に関するサポートページが海外で話題になりましたが、同社はこの内容が Google の Android PC 計画とは無関係であると説明し、ページもすでに削除されています。
Google は 2026 年に向けて PC 版 Android のリリースに向けて準備しているとされていますが、今回のページはそれを評価したり、将来の方向性を示したりするものではありません。
Lenovo のサポートページが示していた内容
問題のページでは、Android PC を Windows と比較した場合の課題として、デスクトップ機能の制約やアプリ互換性、ゲーム性能、ハードウェア対応、操作の学習コストなどが列挙されていました。
Windows Central がこの内容を取り上げたことで、「Android PC を推奨しない理由を示した文書ではないか」と見られ、一部では Google が準備中とされる Android PC プラットフォームへの言及ではないかという推測も広がりました。
しかし、Lenovo はこのページが Google や Microsoft の計画を示すものではなく、2025 年時点の一般的な説明であったと説明しています。
Lenovo「将来計画を示したものではない」
Lenovo は 9to5Google に対し、問題のページは 2025 年時点の一般的な Android の立ち位置を説明したものであり、Google や Microsoft、Lenovo の将来計画を示すものではないと説明しています。
このため、予測や意図を含む内容ではなく、誤解を招いたためページも削除したとしています。
つまり、今回のページは Google が準備している新しい Android PC プラットフォームや、Lenovo が将来的に展開する製品を示すものではありません。
Android PC は依然として詳細不明
なお、Qualcomm の Snapdragon Summit では、ChromeOS が Android を基盤として構築されることも改めて示されており、Google が PC 向け Android の開発を進めていることも確認されています。
しかし、デスクトップ機能やアプリ互換性など、具体的な仕様はまだ明らかにされていません。
今回の Lenovo の件は、公式情報が少ない状況で断片的な内容が過度に解釈されやすいことを示しており、現時点では Google や主要パートナーからの正式な発表を待つ必要があります。
また最近では、Google が Snapdragon X Elite チップが Android PC 向けに準備していることや、Chromebook でも同チップを搭載するデバイスの開発に取り組んでいることが確認されています。
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出典: 9to5Google


