Google ウォレットは、Android 16 の新機能「ライブアップデート : ライブ更新通知 (Live Updates)」に対応し、フライトや鉄道での移動、イベントといった重要な旅行に関する情報をリアルタイムで表示できるようになります。
これにより、ユーザーはロック画面や「常に表示状態のディスプレイ (AOD)」などで、常に最新の情報を確認できるようになり、旅行中の利便性が向上します。
Google ウォレットが「ライブアップデート」に対応
ライブアップデートは、Android 16 で導入された新機能です。進行中のタスクやイベントに関する情報を、ロック画面、常に表示状態のディスプレイ (AOD)、あるいはステータスバーの時刻隣にピル形状で表示し続けることができます。

これにより、ユーザーはアプリを開かなくても、フライトの遅延状況や電車の発車時刻、イベントの開始時間などを一目で確認できるようになります。
なお、Google は 2025 年 5 月 に開催された Google I/O 2025 で、Google マップや Uber Eats (配車サービスやフードデリバリーアプリ) などがライブ情報に対応することを発表していました。今回の Google ウォレットへの対応拡大は、この流れに沿ったものと言えます(現在は Google マップでライブアップデートを使うことが可能)。
想定される活用例
Google ウォレットにおけるライブ情報の活用例としては、以下のようなものが考えられます。
- フライト情報: フライトの遅延、ゲート変更、搭乗時刻の通知、フライト時間の進捗表示 (プログレスバーなど)
- 鉄道での移動: 発車時刻、遅延情報、プラットフォームの変更通知
- イベント: 開始時刻、会場案内、座席情報
これまでも Google ウォレットは通知機能を通じて搭乗時刻の変更などを知らせていましたが、ライブ情報により、より視覚的かつ継続的に情報を提供できるようになります。
その他の新機能
今回の Google Play 開発者サービスのアップデートでは、ウォレットのライブアップデート対応以外にも以下の機能が追加されています。
- カード追加の簡略化: 対応するカード発行会社のアプリから、カード番号などの詳細情報を手入力することなく、支払い用カードを Google ウォレットに直接追加できるようになりました。これにより、カード追加の手間が軽減されます。
- Android 12 以前での通知: Android 12 またはそれ以前のデバイスを利用しているユーザーで、Gmail からポイントカードをインポートしており、かつ Google ウォレット アプリをインストールしている場合、関連する通知が送信されるようになります。
リリース時期について
これらの新機能は Google Play 開発者サービス v25.41 で言及されましたが、Google システムサービスのリリースノートで発表された機能が実際に利用可能になるまでには、数週間から数ヶ月かかる場合があります。
まとめ
Google ウォレットは、Android 16 の「ライブアップデート」に対応することで、フライトや電車の状況、イベント情報などをリアルタイムで確認できるため、ユーザーの利便性が大きく向上することが期待されます。カード追加の簡略化など、その他の改善点と合わせて、今後のアップデートに注目です。