Samsung の新しいエントリー向け「Galaxy Chromebook 3 360」が登場か。現状分かる仕様まとめ

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Samsung が Galaxy Chromebook シリーズの新しいエントリー向けモデル「Galaxy Chromebook 3 360」を準備している可能性が報じられました。

この情報は Chrome Unboxed が報じたもので、ユーザー提供情報をもとに ChromeOS デバイスの自動更新期限 (AUE) ページに「Galaxy Chromebook 3 360」の名称が確認されたとしています。

また、HelenTech ではこの情報をさらに深堀りし、「Galaxy Chromebook 3 360」が Intel N シリーズ(Twin Lake) プロセッサを搭載する「NISSA」シリーズの「Meliks」と呼ばれているボードであることを確認し、いくつかの仕様に関するヒントも発見しました。

目次

前世代 Galaxy Chromebook 2 360 の課題と新モデルへの期待

Samsung は数年前に 「Galaxy Chromebook 2 360」 というモデルをリリースしましたが、明るく色鮮やかな QHD ディスプレイは評価されたものの、それ以外の点では多くの課題を抱えていました。

samsung-release-galaxy-chromebook-2-360-us
Samsung Galaxy Chromebook 2 360

例えば、プラスチック製の筐体に安っぽいキーボードの打鍵感、449 ドルという価格設定にもかかわらず、非力な Celeron N4500 プロセッサと 4GB RAM を搭載するなど、「Galaxy」の名前を冠するには欠点が目立っていました。

その一方で、Samsung は昨年「Galaxy Chromebook Plus」という優れた Chromebook Plus をリリースしています。このモデルはパフォーマンスとデザイン、大画面でありながら 1.17kg という軽さが大きな魅力です。

今回、登場が期待されるエントリーモデル「Galaxy Chromebook 3 360」は、前回のような失敗を繰り返さず、より完成度の高いデバイスになることが期待されます。

Galaxy Chromebook 3 360 の仕様 (推定)

現時点で 「Galaxy Chromebook 3 360」 に関する確実な情報は、ChromeOS の「自動更新ポリシーの期限 (AUE: Auto Update Expiration)」ページにその名称が記載されていること、そしてサポート期限が 2035 年 6 月に設定されていることのみです。

しかし、冒頭でお伝えしたように、開発コードを調べたところこのデバイスは「NISSA」ベースの「Meliks」と呼ばれているボードであることが確認できました。

「Meliks」は、Intel の省電力プラットフォーム Twin Lake (TWL) を採用する Chromebook 向け開発ボードで、Samsung の新モデル「Galaxy Chromebook 3 360」はこれをベースにしています。

Chromium Gerrit で確認した、Samsung Galaxy Chromebook 3 360 を示すコミットのスクリーンショット
Chromium Gerrit

また、アップデート状況を確認できる cros.tech でもデバイスの情報が掲載されており、ほぼ製品化が済んでいるものと考えられます。

Meliks のデバイス情報、Galaxy Chromebook 3 360 とされていることを示すスクリーンショット
Meliks のデバイス情報、Galaxy Chromebook 3 360 とされている

そして、これらの情報を基にしてさらに Chromium Gerrit の開発コードを調べたところ、「Galaxy Chromebook 3 360」は、次のような仕様を備える可能性が確認できました。

  • コンバーチブルタイプ
  • ファンレスの可能性
  • Intel N150 または N250 シリーズプロセッサ
  • USB-C ×2
    • USB-A または HDMI も含まれる可能性
  • Samsung SDI 4404d57 バッテリー
  • 最大 65W 充電
  • キーボードバックライト対応の可能性
  • 本体収納式 USI スタイラスペン対応
  • キーボードのトップ列は 10 キー構成
    • BACK / FORWARD / REFRESH / FULLSCREEN / OVERVIEW / BRIGHTNESS− / BRIGHTNESS+ / MUTE / VOL− / VOL+
  • ファンレス&キー数から、12.4 〜 13.3 インチ以下と予想

これらの仕様から想定するに、法人などではなく教育市場向けのエントリークラス Chromebook となる可能性が高いと考えられます。

まとめ

ChromeOS の自動更新ポリシーのページと開発コードから、Samsung の新しいエントリー向け Chromebook 「Galaxy Chromebook 3 360」 の存在が明らかになりました。

発見された仕様からは、Intel N シリーズプロセッサを搭載し、本体収納式 USI スタイラスペンに対応するなど、特に教育市場を意識したデバイスとなる可能性が高いと考えられます。

前モデル 「Galaxy Chromebook 2 360」 はいくつかの課題を抱えていましたが、「Galaxy Chromebook Plus」 で見せた Samsung の開発力を考えれば、新モデルではそれらの点が改善され、より実用的なエントリークラスのコンバーチブル Chromebook として登場することが期待されます。

現時点ではまだ憶測の段階ですが、「Galaxy Chromebook 3 360」 がどのようなデバイスとして登場するのか、今後の正式な発表と詳細情報に注目です。

出典: Chrome Unboxed

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著者情報

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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