Google は、Pixel 10 シリーズで初めて導入された Google フォトの会話型 AI 編集機能「Help me edit」を、米国在住のすべての Android ユーザーに向けて展開を開始したことを発表しました。
これにより、米国内のより多くのユーザーが自然言語で写真編集を行えるようになります。
会話で写真を編集する「Help me edit」
「Help me edit」は、Google の高度な AI モデルである Gemini を活用した機能で、音声またはテキストで指示するだけで、写真の編集を直感的に行うことができます。
使い方
この機能は、再設計された Google フォトのエディタ画面下部に表示される「Help me edit」という入力フィールドから利用できます。ユーザーは編集したい内容を具体的に記述するだけで、Google フォトが自動で編集を実行します。
編集プロセス中には進捗状況が表示され、最終的な結果とともに複数の編集オプションが提示されます。ユーザーは、さらに指示を追加して編集内容を微調整することも可能です。
具体的な編集指示
「Help me edit」では、複数のツールを個別に操作する手間を省き、一度の指示で複雑な編集を完了させることができます。
例えば、次のような具体的な指示が可能です。
- 「光の反射を取り除き、写真を明るくして、空に雲を追加して」
また、より曖昧な指示にも対応しています。
- 「写真を復元して」(古い、色あせた写真に対して)
- 「もっと良くして」
さらに、Photoshop で行うような高度な編集も会話形式で指示できます。
- 背景を変更する
- 写真にサングラスを追加する
Google は、この機能によって「ツールを切り替えたりスライダーを調整したりする手間が省ける」としており、誰でも簡単にクリエイティブな編集が可能になります。
展開について
「Help me edit」は、Pixel 10 シリーズで先行して提供されていましたが、2025 年 9 月 23 日より、米国の「対象となる」すべての Android ユーザーに展開が開始されました。
この機能を利用するための特定のデバイス要件はなく、最新バージョンの Google フォトアプリがインストールされていれば利用できるとのことです。
今回のアップデートにより、高度な AI 編集機能がより身近なものになりました。しかし、米国以外の国と地域でのリリースについては未定となっており、日本などでの展開には今後に期待です。
出典: Google