Google Pixel 10 シリーズに関する新たなリークとして、Google は次期フラッグシップモデルである Pixel 10 シリーズにおいて、米国モデルの物理 SIM カードトレイを廃止し、eSIM のみのサポートに切り替えることを検討している可能性があるようです。
物理 SIM トレイを廃止し、デュアル eSIM へ移行か
この情報は著名なリーカーである Evan Blass 氏によるもので、「Pixel 10」、「Pixel 10 Pro」、「Pixel 10 Pro XL」 の米国モデルでは、物理的な SIM カードトレイが廃止され、代わりに 2 つの eSIM を有効化できる仕様になる可能性があると伝えました。

その一方で、折りたたみモデルである 「Pixel 10 Pro Fold」 はこの変更の例外となり、引き続き従来の物理 SIM カードをサポートするとも伝えられています。
また、この変更は現時点では米国版のデバイスにのみ適用されると補足しており、他の地域では物理 SIM トレイを備えたモデルが引き続き提供される可能性が考えられます。

とはいえ、同氏にしては珍しく「他の情報源によると」と伝えているため、現時点ではこの変更については噂程度にとどめておくほうが良さそうです。
また、過去のレンダリング画像やプロトタイプのリークなどでも、SIM カードスロットは搭載されていたことも、疑いを向ける要因の一つです。
Apple に追随する動きと eSIM のメリット
この変更が実現すれば、米国においては Google は Apple と同じ方針を採用することになります。Apple はすでに iPhone 16 シリーズの米国モデルで eSIM のみのサポートへと切り替えており、国際版では物理 SIM トレイを維持しています。
eSIM への移行は、ユーザーにとっていくつかのメリットがあります。
- キャリアの乗り換えが容易に: 物理的な SIM カードを交換する手間なく、オンラインで通信事業者を切り替えることができます。
- セキュリティの向上: SIM カードの盗難や不正な差し替えによるリスクがなくなります。
- 設計の自由度向上: 物理的なトレイをなくすことで、スマートフォン内部の貴重なスペースを他のコンポーネントや、より大容量のバッテリーのために確保できる可能性があります。
一方で、機種変更をするときには物理 SIM の場合、SIM カードを差し替えて APN 設定をするだけですが、eSIM の場合は所定の手続きが必要になることもあり、気軽にデバイスを入れ替えるような使い方は少し手間になります。
まとめ
今回は Google Pixel 10 シリーズが米国で eSIM 専用になるという噂が出てきましたが、過去の情報との矛盾点などもあることから、現時点ではあくまで噂の段階です。
もしかしたら SIM モデルと eSIM モデルの両方が販売されるという可能性もあるかもしれません。
出典: X (@evleaks)