Google が提供を開始した Android Canary プログラムの最初のビルドから、Android のロック画面ウィジェットページの背景に、壁紙をぼかしたような効果が追加されていることが確認されました。
これは現在、Android 16 QPR1 Beta 2 などで採用されている単色の背景から変更されるもので、「最近使用したアプリ」画面や通知シェードなど、他の UI と一貫性のあるデザインになります。
ロック画面ウィジェットの背景デザインが刷新
Android Authority の Mishaal Rahman 氏によると、新たにリリースされた Android Canary の最初のビルドにおいて、ロック画面ウィジェットページの背景が、壁紙をぼかしたデザインに変更されていることがわかりました。
現在の Android 16 QPR1 Beta 2 では、ウィジェットページの背景は壁紙のベース色を利用した単色(不透明)で表示されます。しかし、Canary ビルドではこの背景が、最近使用したアプリ画面や通知のプルダウン、キーガード(ロック画面)などで見られるような、壁紙にぼかし効果をかけたものに置き換えられています。


この変更は機能的なものではありませんが、UI 全体で統一感のある、より洗練された見た目を提供します。
Material 3 Expressive による UI の一貫性向上
この背景のぼかし効果は、Google の最新デザイン言語「Material 3 Expressive」に沿ったものです。Material 3 Expressive は、物理ベースのアニメーション、鮮やかな色彩、大きなボタン、背景のぼかし効果などを通じて、より視覚的に魅力的で遊び心のある表現を Android にもたらすことを目的としています。
これまでも Android の多くの UI 要素が Material 3 Expressive に更新されてきましたが、ロック画面ウィジェットページなど一部の要素は古いデザインのままでした。今回の変更は、OS 全体でデザインの一貫性を高めるためのものと考えられます。
スマートフォンへの展開も予定
なお、ロック画面ウィジェットは、Android 15 QPR1 で再導入された機能ですが、現在のところタブレットに限定されています。
しかし、Google は以前からこの機能を Android 16 QPR1 でスマートフォンにも展開することを確認しています。まだ現在のベータ版や Canary ビルドでは有効になっていませんが、今後のアップデートでスマートフォンでも利用できるようになることが期待されます。