Android のチャット機能「チャットバブル」が、タブレットや折りたたみ式デバイスなどの大画面デバイス向けに大幅な改善を加えられることが報告されました。
この情報は Android Authority が最新の Android Canary ビルドで確認したもので、これまでのチャットバブルは画面の左右中央付近に表示され、大画面では操作しづらいという課題がありましたが、新機能「バブルバー」の導入により、この問題が解消される可能性があります。
新機能「バブルバー」による操作性の向上
新しい「バブルバー」は、画面の右下隅に固定される小さく目立たないバーとして表示されます。新しいチャットが届くと、このバーに自動的に表示され、普段は非表示の状態になっています。
ユーザーがバーを上にスワイプすることで、最新のチャットバブルが展開され、内容を確認できます。これにより、大画面のどこに指を伸ばすことなく、自然な位置でチャットにアクセスできるようになります。


また、複数の会話を開いている場合、アクティブなチャットの隣に小さなピル(錠剤型のアイコン)が表示され、他の会話の存在を示します。このピル内にある「+」ボタンをタップすると、最近やり取りした会話や、一度閉じた会話の一覧が表示され、素早く切り替えることが可能です。
また、各チャットバブルのタイトルバーをタップすると、以下の 3 つのオプションメニューが表示されます。
- この会話をバブルにしない
- アプリの設定
- バブルを閉じる
これまでの課題と改善点
従来のチャットバブルは、スマートフォンのような幅の狭い画面では有効でしたが、タブレットのような幅の広い画面では、表示位置が画面の中央に寄りすぎてしまい、手が届きにくいという欠点がありました。
今回導入されたバブルバーは、チャットバブルを画面右下に集約することで、この問題を解決しています。ユーザーはチャットバブルを自由に再配置することはできなくなりますが、アクセスしやすさが大幅に向上するため、特に大画面デバイスにおいてバブルによるチャットの管理の改善につながると考えられます。
機能のリリースと今後の展望
このバブルバー機能は、現在、7 月にリリースされた Android Canary ビルドを搭載したタブレットおよび横開き型の折りたたみ式デバイスでのみ利用可能です。
この機能は 2 年近くにわたって開発が進められており、2024 年の初頭にはほぼ準備が整っていたとされています。正式リリースまでに時間がかかった理由は不明ですが、将来的にはスマートフォンにもこの機能が展開される可能性を示唆する情報も見られています。
まとめ
Android の新しい「バブルバー」機能は、特にタブレットなどの大画面デバイスにおけるチャットの利便性を大きく向上させるアップデートです。
画面下部にインターフェースが集約されることで、通知の見逃しを防ぎつつ、より快適なマルチタスク環境を提供することが期待されます。今後の安定版 Android や、スマートフォンへの展開にも期待です。