Google は、Android の中核機能を担う「Android System Intelligence」アプリのアップデートをリリースしました。
このアップデートにより、Pixel デバイスに搭載されている「この曲なに?」や「スナップショット」など、複数の機能の設定ページに Material 3 Expressive デザインが適用され、見た目が新しくなっています。
この変更は、現在ベータ版として提供されている Android 16 QPR1 (Beta 2.1)を実行しているデバイスで利用可能です。
複数の設定ページが Material 3 Expressive に
今回のアップデートでデザインが刷新されたのは、以下の機能に関する設定ページです。
- この曲なに?
- スナップショット
- リアルタイム翻訳
- 検索内のアプリ
- 自動字幕起こし
新しいデザインでは、グラフィックの更新、より丸みを帯びた UI 要素、大きくなったボタン、一部アイコンの更新、新しいデザインのトグルスイッチなどが採用されています。また、各設定項目が視覚的に区別しやすいカード型のデザインの中に配置されるようになりました。


デザインの細かな変更点と非一貫性
今回のアップデートでは、いくつかの細かな変更も確認されています。
例えば、「この曲なに?」、表現豊かな字幕、Android System Intelligence の各ページには新しいグラフィックが追加されました。また、「スナップショット」のページでは機能説明が新しくなっています。表現豊かな字幕のページでは、「Show word duration effect (単語の長さの効果を表示)」 というオプションが 「Lengthen words (単語を長くする)」 に名称変更され、機能がより明確に伝わるよう説明文も更新されました。


一方で、気になる点として、新しい設定ページ間でトグルスイッチのデザインに一貫性が見られないことが挙げられます。
一部のページでは、有効にするとチェックマーク、無効にすると十字が表示される新しいデザインが採用されていますが、他のページでは従来のデザインのままとなっています。これはベータ版特有の現象である可能性が高く、安定版のリリースまでには統一されるものと考えられます。
まとめ
これらの新しいデザインは、現在、最新の Android 16 QPR1 Beta 2.1 を実行する Pixel デバイスでのみ利用できます。ベータ版を利用していないユーザーは、今年 9 月頃にリリースが予想される Android 16 QPR1 の安定版 (Stable) を待つ必要があります。
Google は Google Keep や Gmail、Google ウォレットなど、様々なアプリで Material 3 Expressive デザインへの移行を進めており、今回の変更は OS の根幹に関わる部分にもその流れが及んだことを示しています。
なお、記事執筆時点では、筆者の Android 16 QPR1 Beta 2.1 のデバイスには Android System Intelligence のアップデートが適用されていないようで、各種設定は以前のデザインのままとなっていました。
今回の変更だけでなく、今後もさらに多くのアプリやサービスなどで Material 3 Expressive への刷新が進むと思われます。