Google が、Android タブレットや折りたたみ式デバイス向けに、「Gemini」のユーザーインターフェース (UI) の刷新をテストしていることが明らかになりました。
この情報は Android Authority によるもので、この変更が導入されれば、Android タブレットなど大画面デバイス向けの Gemini オーバーレイ表示がよりコンパクトになり、操作性が向上する可能性があります。
新しい Gemini オーバーレイ UI
これまで Gemini をタブレットで起動すると、オーバーレイは画面幅の約3分の2を占めていました。しかし、新しい UI ではその幅が約 3 分の 1 に縮小され、表示位置も画面中央から右側に固定されています。
これにより、特に大画面のタブレットにおいて、ユーザーはより少ない手の動きで操作できるようになることが期待されます。

テキストボックスをタップすると、入力内容が見やすいようにオーバーレイは一時的に画面中央へ移動する仕様になっています。

しかし、現状ではオーバーレイを左側に移動させるオプションは確認されておらず、左利きのユーザーにとっては操作がしにくい可能性があるとの指摘もなされています。今後のアップデートで、表示位置を選択できるような改善が加えられるかもしれません。
Gemini Live には未適用、今後の展開に期待
この新しい UI は、現時点では標準の Gemini オーバーレイ画面にのみ適用されており、「Gemini Live」には適用されていません。しかし、Google は Gemini Live においても、よりコンパクトなオーバーレイ UI を開発中であることが示唆されており、将来的には同様の改善が期待されます。
まとめ
今回の UI 変更は、Google がスマートフォンとタブレット、それぞれのフォームファクターに合わせた体験の最適化を進めている流れの一環と考えられます。
大画面デバイスでの利便性を高めることで、Gemini がより多くのユーザーにとって日常的に使いやすいツールとなることを目指しているものと思われます。
なお、この変更は Google のサーバーサイドからのアップデートとして、一部のユーザーから段階的に展開されているようです。そのため、すべてのユーザーのデバイスにすぐに反映されるわけではありません。