Samsung のスマートフォンは、Samsung Knox のような強力な標準保護機能から、ユーザーが手動で有効にする盗難防止機能まで、堅牢なセキュリティ機能を提供しています。しかし、これらのセキュリティ設定をすべて見つけて有効にすることは、時に煩雑な作業となる場合があります。
今回、ベータ版として提供されている One UI 8 ではこの点が改善され、デバイスのセキュリティを簡単に強化するために Android 16 の一部として導入された「高度な保護機能」を利用できるようになることが明らかになりました。
新機能「高度な保護機能」とは?
One UI 8 のアップデートにより、オプションのセキュリティモードとして Android 16 の標準機能として搭載されるようになった「高度な保護機能」が導入されます。これは、ワンクリックで様々なシステムおよびアプリレベルのセキュリティ機能を有効化できる設定です。

この機能は、高度な攻撃の標的となる可能性のあるハイリスクユーザー向けに設計されていますが、自身のデータをより安全に保護したいと考えるすべてのユーザーが利用できます。このモードは、Google が提供する既存の「高度な保護機能プログラム」を基盤とし、より多くのユーザーが高度なセキュリティを手軽に利用できるよう拡張したものです。
有効になる主なセキュリティ機能
「高度な保護機能」を有効にすると、以下のような複数の保護機能が一度にオンになります。
- サイドローディングのブロック: Google Play ストア以外など、提供元が不明なアプリのインストールをブロックします。
- USB データアクセスの保護: PC などに USB 経由で接続した際に、データへのアクセスを防止します。
- 2G ネットワーク接続の無効化: セキュリティリスクが高いとされる 2G ネットワークへの接続を無効にします。
この「高度な保護機能」は、デバイスのセキュリティを手軽に向上させるための強力なオプションです。
機能の詳細な内容や、お使いのデバイスで有効にするための具体的な設定手順については、以下の記事で詳しく解説しています。より安全にデバイスを利用したい方は、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
Samsung は Android 16 ベースの One UI 8 で、Android 標準となった「高度な保護機能」を Pixel デバイスに続いて導入する予定です。
現時点では、「高度な保護機能」はリストにある特定の機能を切り替えるだけで、Samsung 独自のカスタムセキュリティ設定 (Samsung Knox の詳細設定など) を直接制御するものではありません。
しかし、将来的に Samsung がこの機能に関連する「Advanced Protection API」を統合する可能性はあります。これが実現すれば、サードパーティ製のアプリやサービスもこのモードが有効になっているかを確認し、それに応じて独自のセキュリティ対策を自動で有効化できるようになるかもしれません。
いずれにしても Samsung は、まもなく Galaxy Z Fold 7 および Z Flip 7 の発表とともに One UI 8 安定版のリリースを行うと見られるため、より詳しい内容が明らかになるはずです。