Google が開発を進めている新しいデザイン言語「Material 3 Expressive」への対応が、Gmail アプリでも着実に進行しており、今後実装される可能性のある複数の UI 変更点がさらにあることが報告されました。
この情報は、Android Authority が最新の Gmail アプリ(バージョン 2025.06.22.776133050.Release)の APK 分解を実施したことで、メイン画面やメール画面、チャット画面の変更点などが発見されました。
これらの変更は、Android 16 QPR1 での導入が見込まれる Expressive スタイルに沿ったものと考えられます。ただし、これは開発中のコードに基づく予測であり、実際にリリースされる機能とは異なる可能性がある点にご注意ください。
メイン画面とメール閲覧画面の主な変更点
まず、メール一覧が表示されるメイン画面では、検索バーのデザインが大きく変更されるほか、メール間の区切り線が追加される見込みです。

発見された主な変更点は以下の通りです。
- 検索バーの変更: これまで検索バー内にあったアカウントとハンバーガーメニューのアイコンがバーの外に移動します。代わりに Gemini アイコンが内部に配置され、検索バー自体の背景は白色に変更されます。
- 区切り線の追加: 各メールの間に区切り線が追加され、視覚的な判別がしやすくなります。これは他の Google アプリで見られる Expressive スタイルの調整に沿ったものです。
次に、個別のメールを開いた際の閲覧画面にも、いくつかの重要な変更が加えられています。
- 「すべてに返信」ボタンの廃止: これまで表示されていた「すべてに返信 (Reply all)」ボタンが削除されます。
- 返信・転送ボタンのデザインと配置の変更: 「返信 (Reply)」と「転送 (Forward)」ボタンは新しいデザインとなり、タブのすぐ上に配置されるようになります。また、件名の下にあった返信アイコンもなくなります。
- メール本文のボックス化: メールの内容が、独立したボックス内に表示されるようになります。
チャットタブも Expressive スタイルへ刷新
Gmail アプリ内の「チャット」タブにも、Material 3 Expressive に準拠した変更が確認されています。
- 区切り線の追加: 「ダイレクト メッセージ」や「セクション」といった各フィールドの間に区切り線が引かれ、より整理された見た目になります。
- フローティングアクションボタン (FAB) の変更: 新規チャットを開始するためのボタンが、以前の吹き出しアイコンからシンプルな「+」アイコンに変更されます。
- タブの削除: 画面上部にあった「チャット」と「共有」のタブは表示されなくなります。
- 検索バーの変更: メイン画面と同様に、ハンバーガーメニューとアカウントのアイコンが検索バーの外に移動します。

まとめ
今回発見された一連の変更は、Google が Android 16 QPR1 のリリースに向けて、各アプリのデザイン言語統一を急速に進めていることを示唆しています。検索バーの変更や区切り線の追加は、他のアプリとの一貫性を高め、視覚的な整理を意図したものと考えられます。