Samsung の次期フラッグシップタブレット「Galaxy Tab S11 Ultra 」とみられるデバイスの新たなベンチマーク情報が、Geekbench で発見されました。
今回の情報から、「Galaxy Tab S11 Ultra」 は MediaTek の最新ハイエンドチップ 「Dimensity 9400+」 を搭載し、以前のリーク情報からパフォーマンスが大きく向上している可能性が示唆されています。
ベンチマークスコアが前回リークより向上
Samsung の次期フラッグシップタブレット 「Galaxy Tab S11 Ultra」 と思われるデバイス (SM-X936B) が、ベンチマークサイトの Geekbench に再び登場しました。
今回測定されたスコアは、シングルコア性能で 2,675 ポイント、マルチコア性能で 8,039 ポイントを記録しました。 これは、現行モデルの 「Galaxy Tab S10 Ultra」 (シングルコア約 2,200 / マルチコア約 7,500) を上回るものです。

また、以前に発見されたプロトタイプ段階のスコア (シングルコア 1,420 / マルチコア 5,312) と比較して、性能が大幅に向上しています。 これは、発売に向けたソフトウェアの最適化が順調に進んでいることを示唆しています。
MediaTek Dimensity 9400+ を搭載か
前回に引き続き、今回 Geekbench で確認された情報によると、「Galaxy Tab S11 Ultra」 は MediaTek のチップセット 「Dimensity 9400+」 を搭載する可能性が高いとみられます。 これは、前モデルの 「Galaxy Tab S10」 シリーズで MediaTek 製チップの採用を開始した流れを汲むものと考えられます。
「Dimensity 9400+」 は、最大 3.73GHz で動作する高性能な Cortex-X925 コアを筆頭に、3つの 3.3GHz コアと4つの 2.4GHz 効率コアで構成される 1+3+4 のコアセットアップを特徴としています。
さらに、12コアの Immortalis-G925 GPU を内蔵し、最大 59 TOPS の AI 処理性能をサポートしており、デバイス上での AI 機能やマルチタスク性能に大きく貢献することが期待されます。
その他のスペックと予想される発表時期
ベンチマーク情報からは、12GB の LPDDR5X RAM を搭載し、OS には 「Android 16」 と 「One UI 8」 の組み合わせが採用されることも明らかになりました。 これが実現すれば、Galaxy Tab シリーズとしては初の搭載となります。
その他のリーク情報では、以下のスペックが予想されています。
- ディスプレイ: 14.8 インチ AMOLED、2.9K 解像度、120Hz リフレッシュレート
- バッテリー: 11,374mAh (前モデルの 11,200mAh から微増)
- その他: 防水・防塵、4スピーカー搭載など
発表時期については、Samsung が 7 月 9 日に開催する Unpacked イベントでは 「Galaxy Z Fold7」 と 「Galaxy Z Flip7」 が中心になるとみられるため、「Galaxy Tab S11」 シリーズは昨年と同様に 9 月か 10 月頃に別途発表される可能性が高いと推測されます。
まとめ
今回明らかになった Geekbench の情報から、「Galaxy Tab S11 Ultra」 は MediaTek の最新フラッグシップチップを搭載し、パフォーマンスの向上と最新 OS の採用によって、Apple の iPad Pro や他のハイエンド Android タブレットに対抗する強力なモデルとなることが期待されます。