Google Pixel スマートフォンに搭載されている Pixel カメラアプリがバージョン 9.9 にアップデートされ、2025 年 6 月の Pixel Drop で予告されていた新しいヘルプ機能(education hub)の提供が開始されました。この機能は Pixel 6 以降のデバイスで利用可能です。
Pixel カメラは多機能ですが、すべての機能を使いこなすのは難しいと感じるユーザーも少なくありません。今回追加された新機能は、それぞれの撮影モードがどのようなもので、どうすれば上手に使えるのかを視覚的に分かりやすく解説してくれるものです。
Pixel カメラに組み込まれた新しいヘルプ機能
Pixel カメラアプリ (バージョン 9.9) を開くと、インターフェースの右上に新しく「?」マークのアイコンが表示されるようになっています。
このアイコンをタップすると、「写真のさまざまな撮影方法をご紹介します」というページが表示されます。ここでは、お使いの Pixel モデルで利用可能な様々なカメラモードの概要を確認できます。
- 紹介される機能の例:
- 一緒に写る: 集合写真に撮影者も収める
- パノラマ: 高解像度の美しいパノラマ写真を撮影します
- 天体:夜空の写真とタイムラプスを撮影
- 夜景モード: 夜景モードを使って暗い場所で写真を撮影する
- マクロフォーカス: 細部のクローズアップ写真を撮影
- 長時間露光: 動く被写体にぼかし効果を適用する
- ポートレート: 被写体の背景にぼかしを追加
- タイムラプス: 数分間の動画を撮影して数秒間で再生
- スローモーション: スローモーションで再生する動画を撮影
- ビデオ夜景モード: ビデオ夜景モードを使って暗い場所でも美しい動画を撮影
- シネマティック撮影: シネマティック撮影でプロの映画監督のようにパンニング
- その他のヒント: 10 ビット HDR、背面カメラ セルフィー、デュアル スクリーン プレビュー、こっちを見て、レンズの手動選択、トップショット、ロックされたフォルダに保存


サンプルと操作手順
各カメラモードのページでは、「サンプル」と「操作手順」の 2 つのタブが用意されています。
「サンプル」タブでは、そのモードで撮影された約10枚の写真を見ることができます。写真はフルスクリーンで表示でき、スワイプして切り替えることが可能です。これにより、各機能でどのような写真が撮れるのかを視覚的に理解できます。


「操作手順」タブでは、Pixel の標準アプリ「使い方とヒント」に似たデザインで、各モードの操作手順がステップバイステップで詳しく解説されています。また、画面下部には「カメラを起動」というフローティングボタンが常に表示されており、ガイドを読みながらすぐにそのモードを起動して試すことができます。


Material 3 Expressive を採用したデザイン
この新しいヘルプ機能の UI には、Google の最新デザイン言語である「Material 3 Expressive」が採用されています。動的な形状や、親しみやすさを感じさせる丸みを帯びた要素が特徴で、よりモダンな外観になっています。
特に、「サンプル」と「操作手順」のタブは、選択されていない状態では角丸の四角形ですが、選択されるとピル(錠剤)のような形状にスムーズに変化します。
まとめ
Pixel カメラに新たに追加されたヘルプ機能は、多くのユーザーが高度な機能をより簡単に、そして効果的に活用するためのヒントとなります。
これまであまり使っていなかった撮影モードも、このガイドを参考に試してみてはいかがでしょうか。