YouTube Music が、無料プランを利用するユーザー向けに、曲の再生中に表示される広告のテストを行っている可能性が報告されました。
これまでは曲と曲の間に広告が再生されていましたが、新たに再生画面自体にもバナー広告が追加されるようです。
再生画面に常時表示される新たな広告
これまで YouTube Music の無料プランでは、数曲再生するごとに音声または動画広告が挿入されていました。広告再生中は、アルバムのアートワークが広告画像に切り替わり、プログレスバーが黄色で表示される仕様でした。
今回一部のユーザーから報告されている新しい広告は、曲を聴いている最中の再生画面に表示されるバナー広告です。
これはアルバムのアートワークのサイズが縮小され、アートワークと再生コントロールの間に広告スペースがあり、ここに広告主の画像、テキスト、「Sponsored」というラベル、ウェブサイトへのリンク(URL)が表示されます。右側には「今すぐ購入」といったアクションを促すボタンが配置される、Google の標準的な広告フォーマットです。

この変更により、ユーザーは音楽を聴いている間、常に広告が視界に入ることになります。
新しい再生画面デザインと関連か
この新しい広告の表示は、YouTube Music が数ヶ月前からテストしている新しい再生画面のデザインと関連している可能性があります。
この新デザインはまだ広く展開されていないため、ほとんどのユーザーは従来の再生画面を利用しており、現時点ではこのバナー広告を目にすることはないと思われます。今後、新デザインが正式に導入されるタイミングで、この広告表示も本格的に開始されるのかもしれません。
YouTube Music の無料プランと Premium プラン
今回の変更は、広告付きの無料プランが対象です。YouTube Music の各プランで利用できる主な機能は以下の通りです。
- 広告付きプランで利用できる機能:
- ポッドキャスト、楽曲、ミュージックビデオのオンデマンド再生
- ほとんどのポッドキャストにおける音声のみの再生、バックグラウンド再生、ダウンロード
- キュー(再生リスト)の作成、リピート再生、無制限のスキップ
- 「サンプル」タブや「Music Tuner」機能の利用
- トップリスナーなどのファンバッジへのアクセス
- Premium プランで追加される機能:
- 音楽再生中の広告非表示
- 楽曲のバックグラウンド再生
- 楽曲の音声のみ再生モード
- 楽曲のオフライン再生(ダウンロード)
まとめ
この新しい広告表示がユーザー体験に与える影響は大きく、今後の展開によっては、広告を避けたいユーザーが Premium プランへの移行を検討する一因となりそうです。
とはいえ、この変更が正式に導入される時期はまだ不明です。この広告は音楽コンテンツの一部であるため、動画広告のみを非表示にする「Premium Lite」プランの対象外となる可能性が高く、この広告を完全に避けるには「YouTube Premium」または「Music Premium」への加入が必要になりそうです(そもそも日本では Lite プランはありませんが)。
出典: 9to5Google, Reddit