Google は、Google チャットにおいて、スペース内のスレッドを未読としてマークできる新機能の展開を開始したことを発表しました。
これまでダイレクトメッセージやグループチャットなどのメインの会話ではメッセージを未読にする機能が提供されていましたが、今回のアップデートにより、スペース内の「スレッド」においても同様の操作が可能になります。
これにより、ユーザーは多忙な時でも重要なスレッドを見失うことなく、都合の良いタイミングで内容を確認し、対応できるようになります。
スレッドを未読にしてメッセージ管理を効率化
Google チャットの「スペース」は、特定のプロジェクトやチームでの議論を整理するのに便利な機能ですが、複数のスレッドが同時に活発に動いていると、後で確認・返信しようと思っていた重要なやり取りが流れてしまい、見失ってしまうことがありました。
「ボードに固定」を使うことで代用もできますが、スペースのユーザー全体に影響を与えることや確認する手間などもあって、やや不便でした。
今回のアップデートで追加されたスレッドでの「未読にする」機能を使えば、一度開いたスレッドであっても、意図的に未読の状態に戻すことができます。

これにより、以下のような場面でメッセージ管理がより効率的になります。
- 後で対応が必要なスレッドの目印として: すぐに返信はできないが、忘れてはいけない依頼や質問が含まれるスレッドを未読にしておくことで、タスクのように管理できます。
- 重要な情報の再確認: じっくり読み返したい情報共有があった際に、未読マークをつけておくことで、後から簡単に見つけ出すことができます。
- 議論のキャッチアップ: 活発な議論が交わされているスレッドに、後から時間をとって参加したい場合に便利です。
対象ユーザーと展開スケジュール
この新機能は、現在即時リリースおよび計画的リリースドメインのユーザー向けに順次展開が開始されています。筆者の Google Workspace アカウントでは、この変更を確認することができました。
すべての Google Workspace ユーザー、Google Workspace Individual ユーザー、個人の Google アカウントユーザーが利用可能です。
まとめ
今回のアップデートにより、Google チャットのスペースにおけるスレッド管理の利便性が向上しました。特に多くのスレッドを同時に扱うユーザーにとっては、重要なコミュニケーションを見逃すリスクを減らし、より効率的に業務を進めるための助けとなるはずです。