Google I/O 2025 で Gemini を含む AI 関連の発表が相次ぎましたが、Google は Gemini アプリのユーザーインターフェース (UI) を、折りたたみ式スマートフォンやタブレットなど大画面のデバイスに最適化されたものへと改善する取り組みを行っている可能性があることが報告されました。
現状の Gemini アプリと新しい UI
現在、タブレットや折りたたみ式デバイスで Gemini アプリを使用する場合、基本的にはスマートフォンと同じ UI が表示されます。

これは機能的には問題ありませんが、特に横向きのランドスケープ表示では余白が多くなりがちで、大画面の持つポテンシャルを十分に活かしきれていないと感じるユーザーも少なくないはずです。
今回、Android Authority が Google アプリのベータ版 (バージョン 16.20.48.sa.arm64 beta) の APK 解析を行ったところ、まだ一般には公開されていない Gemini の新しい UI が発見されました。この新しい UI は、大画面デバイスでの利用をより快適にするための変更が加えられているようです。


最も大きな変更点は、画面の左側にハンバーガーボタンで開閉可能なサイドメニューが追加されたことです。このサイドメニューは、Gemini のウェブ版と変わらない操作感を提供し、過去の Gemini とのチャットの確認やアクセスがしやすくなります。
もし Gemini のテキスト表示領域を最大限に活用したい場合には、このサイドメニューを折りたたむことで、既存のインターフェースに近い表示に戻すことも可能です。しかし、サイドメニューから過去のクエリなどに手軽にアクセスできる利便性を考えると、開いたまま利用するユーザーも多くなるかもしれません。
まとめ
この新しいタブレット向け UI がいつ一般に公開されるのか、また、公開までにさらにデザインや機能が変更される可能性については、現時点では不明です。
現状ではタブレットならウェブ版を使うことで同様インターフェースで操作することができますが、ネイティブアプリを使うほうが便利であることは間違いありません。そのため、今回の変更が早めに導入されることに期待です。
とは言え、APK 解析で発見された機能は開発段階のものであり、将来的に変更されたり、正式にリリースされない可能性もある点には注意してください。