Google は iPhone 向け Google マップに、スクリーンショットから場所を自動的にスキャンして保存できる新機能を、米国のユーザー向けに展開し始めたことが報告されました。
この機能は 2025 年 3 月に発表されており、Google の AI モデルである Gemini を活用して、ユーザーがウェブサイトや SNS などで見つけた場所の情報をスクリーンショットで保存している場合、より簡単に Google マップに保存できるようにすることを目的としています。
これまで、スクリーンショットに写っている場所を Google マップに保存するには、ギャラリーアプリに戻って場所の名前を確認し、再度 Google マップを開いて検索するという手間が必要でした。今回の新機能により、Google マップが自動的にスクリーンショット内の場所を認識し、リストに保存してくれるようになります。
新機能の使い方
この機能を利用するには、最新版の Google マップアプリが必要です。「保存済み」タブを開くと、「スクリーンショット」という新しいリストが表示され、最初にアクセスするとデモンストレーションのチュートリアルが再生されます。

場所の名前や住所などの位置情報を含むスクリーンショットを撮影すると、Google マップが自動的にそれらを検出し、該当する場所の情報を表示します。
「確認」インターフェースでは、特定された場所がハイライト表示され、「保存」または「保存しない」を選択できます。保存された場所は「スクリーンショット」リストに追加され、後から他のコレクションに簡単に移動することも可能です。
写真へのフルアクセスを許可している場合は、「自動スキャン」機能により、位置情報を含む新しいスクリーンショットが自動的に検出され、確認用のカルーセルに表示されます。または、ギャラリーを参照して手動で画像をインポートし、確認することも可能です。「自動スキャンをオン/オフにする」ボタンは、スクリーンショットカルーセルの下に目立つように配置されています。
Google 公式ブログでも再び紹介
Google The Keyword でも、このスクリーンショット保存機能について紹介しています。旅行の計画中にブログ記事やニュース記事、SNS の投稿で見つけた場所のスクリーンショットを管理するのに苦労しているユーザーにとって、この新機能は非常に便利であると述べています。
ブログ記事では、以下の手順で機能を利用できると説明されています。
- 「保存済み」タブに移動します。
- 「保存済み」タブの上部に、「試してみる!」というバッジが付いた「スクリーンショット」リストが表示されるので、バッジをタップします。機能の仕組みを紹介するビデオが開き、ビデオと一緒に試すこともできます。
- Google マップに写真へのアクセスを許可するよう求めるメッセージが表示されるので、アクセスを許可するタイミングを選択します。(フルアクセスを許可したくない場合は、手動オプションもあります。)
- 次回、位置情報を含むスクリーンショットを撮ったら、Google マップを開きます。
- マップが場所を認識すると、確認待ちの場所があることを知らせるメッセージがポップアップ表示されます。
- 「確認」をタップし、画像をスクリーンショットリストに保存するかどうかを決定します。(これらの画像は、後で他のリストに追加することもできます。)
- 手動でスクリーンショットをアップロードするオプションもあります。「保存済み」タブの「スクリーンショット」リストを選択し、そこから手動でスクリーンショットをアップロードします。残りの手順は同じです。
- 保存した場所は、地図上で直接確認したり、「保存済み」タブからリストにアクセスしたりして、外出先でも利用できます。
まとめ
ただし、現時点でこの新機能は、米国の英語環境の iOS 版 Google マップで利用可能となっています。将来的には Android 版にも提供される予定とされていますが、米国以外の地域や英語以外の言語のサポートは、いつリリースされるか明らかにされていません。
今回の Google マップの新機能は、旅行の計画や気になる場所の情報をついスクリーンショットで保存してしまうユーザーには、とても便利な機能です。実際に使うまでは、精度などを確認することはできませんが、スクリーンショットとマップを手動で行き来(ときには検索)するよりも、遥かに手間を省くことができそうなので、日本や Android での展開に期待です。