今月開催される Google I/O 2025 での Material 3 Expressive の正式発表に先立ち、Google 純正アプリ「Google 時計」の新しいデザインとされる画像がリークされました。
今回の情報は、以前 Android 16 の情報を提供した実績のある Mystic Leaks によって共有されたもので、リークされたスクリーンショットからアプリ全体の UI が Material 3 の新しいデザインに変わっていることを確認できます。
主な変更点
新しい Material 3 Expressive デザインが採用されることで、いくつかの主な変更点があります。
ボトムバーのデザイン
例えば、ボトムバーのデザインが変更され、アイコンの位置やタブの名称も変更されました。現在の「時計(Clock)」が「世界時計(World Clock)」に変更され、「Alarm」と「Timer」がそれぞれ複数形の「Alarms」と「Timers」に変わりましたが、これら 2 つは日本語では変化がないと思われます。
アラーム
アラームのタブを開くと、従来下部中央にあった大きな FAB (フローティングアクションボタン) が、丸みを帯びた正方形のデザインに変更され、画面右下に配置されます。
アラームの編集や新規作成時には、時間選択などが下からスライドインしてシート表示されるようになります。アラーム名、サウンド、バイブレーション、天気予報、Google アシスタントのルーティン設定の UI も確認できます。アプリ全体で新しいフォントが使用されている点も特長です。


アクティブなアラームは、カードの背景色がハイライト表示されるようになり、現在よりも見やすくなります。「解除 (Dismiss)」ボタンもより目立つデザインに変更され、オン/オフの切り替えには Material 3 スタイルの幅が狭いトグルが採用されています。
タイマータブ
タイマータブでは、作成画面の下部によく使う時間がプリセットで表示されるようになり、タイマー名の設定もすぐに行えるようになります。タイマー開始は従来の「再生」アイコンから「開始 (Start)」ボタンに変更されます。動作中のタイマー画面も調整され、再生/一時停止ボタンが円の中に配置されるなどの変更があります。


ストップウォッチタブ
ストップウォッチタブでは、これまであった円形のモチーフがなくなり、数字が直接表示されるシンプルなデザインになります。アイコンによる操作も廃止され、「Stop」、「Reset」、「Lap」といったテキストボタンに変更され、サイズも従来より大きくなり、操作しやすくなることが期待できます。


その他のタブ
「おやすみ時間」タブについては大きな変更はないようですが、「世界時計」タブのスクリーンショットは今回リークされていません。
また、今回のリーク情報によると、Google Clock アプリは Google が推奨する最新のネイティブ UI ツールキットである Jetpack Compose で 100% 構築されるようになるとのことです。これにより、開発効率の向上や、よりモダンで一貫性のある UI/UX の提供が期待されます。
まとめ
今回明らかにされた変更のスクリーンショットは、開発中のものであり、正式リリースまでにデザインが変更される可能性はあります。
ボタンの大型化による操作性の向上は多くのユーザーに歓迎されそうですが、デザインの好みは分かれるかもしれません。全体として、Google は Material 3 Expressive へのデザイン変更を機に、Google 時計アプリの UI を整理し、より直感的で分かりやすいものにしようとしていることは間違いなさそうです。
今後、もし他の Google アプリにも同様の Material 3 Expressive デザインが展開されるのであれば、単に見た目の分かりやすさや他のアプリとの一貫性が向上するだけでなく、こうした操作面での改善も期待できるかもしれません。
おそらく Google I/O 2025 の発表後にリリースされると思われますが、時計アプリ以外のデザイン変更についても期待です。
出典: 9to5Google