YouTube は Android アプリのミニプレーヤーにおいて、新しいデザインのテストを開始しました。この変更は現在ベータ版で利用可能となっており、近いうちに安定版にも展開される可能性が報告されています。
新しいミニプレーヤーのデザイン
今回の変更で最も大きな点は、現在のミニプレーヤー下部に表示されている操作バーが廃止されたことです。以前のデザインでは、このバーに「進む」「戻る」「一時停止」ボタンが配置されていましたが、新しいデザインではこれらのボタンの配置が変更または削除されています。
- 一時停止ボタン: 画面左上に半透明の背景付きで配置
- 進む・戻るボタン: 新しいデザインでは削除
- 閉じるボタン: 従来通り、画面右上に半透明の背景付きで配置
以下は Android Authority が共有した、実際の変更がわかるスクリーンショットです。

この変更でミニプレーヤー下部のバーがなくなり、動画コンテンツが表示される領域が広くなったことで再生中の動画を見やすくなりました。一方で、「進む」「戻る」ボタンがなくなったことで、動画の特定の部分へ素早く移動したい場合には、一度プレーヤーを最大化する必要があるかもしれません。
なお、ミニプレーヤーをダブルタップすることで最大化/最小化するジェスチャーや、広告スキップの機能は引き続き利用できるとのことです。
実際に使ってみなければわかりませんが、ミニプレーヤーで表示中は再生/停止と閉じることができれば十分なように思うため、今回の変更は良い改善だと思います。ただ、ミニプレーヤー上で再生位置の操作などをしていたユーザーには、良い変更ではないかもしれません。
まとめ
この新しいデザインは、現在 YouTube アプリの最新ベータ版(バージョン 20.18.32)の一部ユーザー向けに提供されています。
YouTube は昨年にもミニプレーヤーのデザイン変更をテストしましたが、ユーザーからの批判を受け、一度元に戻した経緯があります。その後、いくつかの問題を修正して現在の安定版にリリースされました。今回の変更も、ユーザーからのフィードバックを踏まえた改善の一環と考えられます。
この変更がいつ安定版に展開されるかは不明ですが、大きな問題がなければ近いうちに正式にリリースされる可能性があります。