Google ドライブの Web 版では、すでに Gemini を活用したファイルの要約や情報検索などの機能が提供されていますが、これらの便利な機能が Android アプリ版にも近々導入される可能性が報告されました。
これは、Android Authority が Android 版 Google ドライブの最新版 (v2.25.170.0) の APK を解析し、Gemini 関連機能を示唆するコードを発見したと報じたことによります。
アプリ内で確認された Gemini 機能
今回の APK ファイルの解析により、現時点で以下の Gemini 機能が Android アプリ向けに準備されていることが示唆されています。
- フォルダの要約: フォルダ内に含まれるファイル群の内容を Gemini が要約してくれる機能
- 一般的な質問への回答: ドライブ内のファイル内容に限らず、一般的な質問に Gemini が答える機能
- 文章作成の補助: Gemini が文章作成をサポートする機能

これらの機能は、現在開発中のものであり、ユーザーインターフェースや挙動は最終的に変更される可能性があります。
現状では見られない機能と今後の展開
一方で、Web 版の Google ドライブで利用できる Gemini 機能の一部は、今回の Android アプリのコード内ではまだ確認されていません。例えば、特定のファイルを要約する機能、ファイル内容に基づいた質疑応答、新しい画像やファイル、フォルダを作成する機能などです。

おそらく、Google はまず今回見つかった一部の機能から段階的に提供を開始し、その後のアップデートで他の機能を追加していく可能性が考えられます。モバイルデバイスでも AI によるドキュメント管理や情報収集が効率化されることが期待されます。
ただし、APK ファイルの解析は、あくまで開発中のコードから将来の機能を推測するものであり、これらの機能が必ずしも正式にリリースされるとは限りません。
まとめ
Android 版 Google ドライブへの Gemini 機能の統合は、多くのユーザーにとってモバイルでの作業効率を向上させる可能性があります。ファイルの内容を外出先で素早く把握したり、必要な情報を効率的に検索したりできるようになるかもしれません。
例えば、移動中に会議資料のフォルダを Gemini に要約させたり、過去のプロジェクトフォルダから必要なファイルを自然言語で探し出すことなどができるようになるかもしれません。Google ドライブ上から直接実行できるようになれば、Gemini アプリを経由するよりもはるかに簡単になります。
Google から正式に発表されるまではわかりませんが、今後のアップデートでこれらの機能が利用可能になることが期待されます。