Google は、Android 版 Chrome アプリにネイティブの PDF リーダー機能を正式に展開しました。これにより、Web ページを閲覧するのと同じように、Chrome アプリ内で直接 PDF ファイルを表示できるようになります。
展開状況と経緯
Android Authority によると、この新しいネイティブ PDF リーダー機能は、現在 Android 15 で動作することが確認されています。現時点(2025年4月25日)では、それ以前の Android バージョンでも利用可能かは明確になっていませんが、今後のアップデートで対応範囲が広がる可能性があります。なお、筆者も Android 15 で動作する Pixel 9 Pro / Galaxy S25 Ultra で確認しました。
この機能自体は新しいものではなく、昨年 2 月には実験的な機能として導入が行われており、昨年 12 月頃からフラグを有効にすることで実際に利用することができていました。これについては当サイトでも紹介していますが、現在はフラグも必要なくデフォルトの機能として利用できるようになっています。
注釈(アノテーション)機能も搭載
新しいネイティブ PDF リーダーは、ファイルを表示するだけでなく簡単な注釈(アノテーション)機能も搭載されています。PDF ファイルを開くとブラウザ上で表示されますが、画面の右下に編集アイコン(ペン)が表示されるため、それをタップすると編集が可能です。

この注釈機能では、ペンやマーカー機能、消しゴム、もとに戻す/やり直す、注釈の表示・非表示を切り替えることができます。さらに Chrome ブラウザのページ内検索機能を使うこともできます。
まとめ
このアップデートにより、いままでのように Chrome 経由で PDF ファイルを見るときに別のアプリをインストールしたり、ファイルが勝手にダウンロードされたり、アプリを切り替えるという手間がなくなります。
現時点では、Android 15 で確認されていますが、おそらく Chrome バージョン次第になると思われますので、もしいま使えていないとしても、今後のアップデートで対応する可能性があります。