Android 16 Beta 4 で、一部ユーザーの「ロック画面のショートカット長押し」が機能しない

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Google は先日から、Google Pixel およびパートナーデバイス向けに最新ベータ版 Android 16 Beta 4 のアップデート展開しています。これには新機能の導入はありませんが、バグ修正や改善のほかにいくつかの小さな変更が行われています。

今回、Android 16 Beta 4 をインストールした一部の Pixel ユーザーから、ロック画面のショートカット(画面下部の左右にあるボタン)が、意図せずシングルタップ操作だけで起動してしまうという問題が発生しているようです。

目次

今回の問題について

Android 14 から、ロック画面下部のショートカット(カメラやライトなど)を誤って起動してしまう(ポケットの中で点灯するなど)のを防ぐため、アイコンを長押ししないと機能が有効にならないように変更されました。単にタップしただけではアイコンが左右に震え、「ショートカットの長押しが必要です」という表示が出ます。

Android のロック画面に表示されているショートカットを起動させる「長押し」を求められる画面
Android のロック画面に表示されるショートカットの画面

しかし、9to5Google によれば Android 16 Beta 4 を適用した一部のユーザー環境では、この長押し要件が機能せず、以前のようにタップするだけでショートカットが起動してしまう状態に戻っているとのことです。長押し操作は何も反応しなくなり、これまでの操作に慣れているユーザーや誤作動に迷惑していたユーザーにとっては煩わしい変更となっています。

重要な点として、この「タップで起動」してしまう現象は、Android 16 Beta 4 を実行している全てのデバイスで発生しているわけではないようです。実際に筆者の Google Pixel 9 Pro Fold ではこの現象は起きておらず、通常どおり「長押し」が必要でした。

一方、Android 16 Beta 4 に限らず、それ以前のベータ版(Beta 1~3)でもすでに発生したという報告もあるため、Beta 4 に限った問題ではない可能性があります。

まとめ

おそらく、Google が意図的に仕様を変更したのではなく、ベータ版におけるバグ、あるいは何らかの条件で発生する意図しない動作である可能性が非常に高いと考えられます。一時的に過去の挙動に戻ってしまっているものの、誤操作防止という長押し要件のメリットを考えると、Google が意図的にタップ起動に戻すとは考えにくいです。

これがバグであるなら、今後の Android 16 のベータ版マイナーアップデート、あるいは最終的な安定版リリースまでには修正されることが期待されます。

関連記事: Android 16 Beta 4、実機で確認できた小さな変更点

出典 : 9to5Google

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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