先日リリースされた Android 16 Beta 4 を適用した後、Beta 3 で広くリリースされていた「画面がオフのときでも、センサーをタップしてロックを解除できる」新機能「いつでもタップしてロック解除」の設定が無効になっていることが報告されました。
これは Android Authoirty など多くのメディアで報じられており、影響を受けているのは Android 16 Beta 4 にアップデートされた Pixel デバイスで、筆者のデバイス(Pixel 9 Pro Fold)でもこの変更を確認しています。
「いつでもタップしてロック解除」機能
この機能は、Android 16 DP2 で初めて確認され、Android 16 Beta 3 でベータプログラムユーザーに広く展開されてたものです。「いつでもタップしてロック解除」を有効にすると、Pixel デバイスの画面がオフのときでも、指紋センサーをタップすることでロックを解除できるようになります。
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この設定は、Pixel デバイスで [設定] > [セキュリティとプライバシー] > [デバイスのロック解除] > [顔認証と指紋認証] > [指紋認証] のページ内にあり、「いつでもタップしてロック解除」のトグルをオンにすることで利用できます。
現行の安定版 Android 15 以前では、指紋認証をするためには画面を一度点灯させてから、読み取らせる必要がありました。この機能が有効になることで、1ステップ省いてデバイスのロックを解除できます。
Beta 4 で機能が削除。再度有効化も可能だが…
便利な機能であったものの、現在最新のベータ版となる Android 16 Beta 4 ではこの機能が無効になりました。
Android Authority の報告では、機能が完全に削除されているわけではなく、有効化設定が削除されていることを突き止めています。そのため、表面上無効になっているだけで、隠しコマンドを使って手動で機能をオンまたはオフに切り替えることができるとしています。
ただし、この機能の設定を再表示させるためには、Pixel デバイスをルート化する必要があり、いくつかのインストール作業と ADB コマンドを入力する必要があるとしています。設定の仕方については Android Authority の記事を参照してください。
まとめ
せっかく Android 16 Beta 3 で有効になった便利な機能が、Beta 4 で削除されたことは残念です。しかし、この機能がなぜ削除されたかはわかっておらず、Android 16 安定版のリリースで復活する可能性も考えられます。
いずれにせよ、Android 16 Beta 4 の時点でも Android 15 安定版などと同様に「いつでもタップしてロック解除」機能は使えなくなってしまったので、次回以降のアップデート(といっても Android 16 安定版だが)での再登場に期待です。