Google が開発中の次期 OS となる Android 16 の最新ベータ版 Beta 4 において、まだ正式に展開されていない「Expressive (表現豊かな)」な再設計の機能が有効になっている場合、「設定」アプリのホーム画面内のデザインが変更され、各項目にあるアイコンがよりカラフルになることが明らかになりました。
この情報は Android Authority (Mishaal Rahman 氏) が報告しているもので、通常の Android 16 Beta 4 では表示されていませんが、先日お伝えした Google I/O 2025 での発表が期待される新しいデザイン言語「Material Design 3 Expressive」における再設計の一環である可能性があります。
設定アプリの新デザイン
Android Authority が Android 16 Beta 4 で有効化できた新しい設定アプリのデザインでは、アプリのホーム画面(アプリを開いて最初に表示される画面)の各項目(例:「ネットワークとインターネット」「接続済みのデバイス」など)の左側にあるアイコンが、従来のモノクロなどではなく、カラフルなアイコンに変わっています。
以下は Android Authority によって共有されている新しいデザインのスクリーンショットです。

「Expressive」デザインとの関連
このアイコンの変更は、以前 Mishaal Rahman 氏が発見し、Google 内部で「Material Design 3 Expressive」と呼ばれているデザインの大規模な再設計の一部であると考えられます。この再設計には、新しいスイッチのデザインや、項目ごとのカード化なども含まれるとされています。
ただし、今回の「カラフルなアイコン」という変更が、Google I/Oで発表される可能性のある「Material Design 3 Expressive」というデザインガイドライン全体に含まれるものなのか、それとも「設定」アプリ独自の「Expressive」な表現なのかは、現時点では不明です。
また、現時点ではデザインと変更自体が開発の初期段階である可能性が高く、Android 16 Beta 4 でもデフォルトで表示されているわけではないことから、少なくとも Android 16 安定版のリリースで展開される可能性は低いと推測されます。おそらく、この変更は Android 16 の四半期ごとのアップデートか、Android 17 まで待つことになるかもしれません。
なお、「Digital Wellbeing と保護者による使用制限」の項目だけ従来のアイコンと同じになっている理由は、他のアプリ(Digital Wellbeing アプリ)から提供されているため、「設定」アプリ内のデザイン設計が反映されていないためと考えられます。
まとめ
いずれにしても、新しい「設定」アプリのデザイン再設計は、Android 16 Beta 4 でも正式に導入されているわけではなく、いつ公開されるかは不明です。また、このデザインが今後登場する「Expressive」なデザインの1つであるかはわかりませんが、このようなデザイン変更の取り組みを進めていることは間違いなさそうです。
こうしてみると、カラフルなアイコンのほうが視覚的にはわかりやすいので、ユーザーの視点ではアイコンがカラフルになることに抵抗があるユーザーは多くなさそうです。
出典 : Android Authority