Google は2025年3月の Pixel Drop アップデートで、Pixel Watch を Android 15 ベースの Wear OS 5.1 にアップデートしています。今回、このアップデートにより新しい「AOD をグローバルに強制適用」という開発者オプションが追加されました。
AOD (Always On Display) とは、デバイスの画面を自動的に消灯せず、常に画面を点灯しておく設定です。Pixel デバイスではこれを「常に表示状態のディスプレイ」として導入していますが、Wear OS ではほとんどのアプリがまだ常時表示をサポートしていません。
例えば、Google マップや Keep、Spotify など、常に表示されていれば便利なアプリでも、アプリケーションを開いた状態で手首を下に下ろせば、画面がぼやけて時計が強調して表示されるようになります。
しかし、Wear OS 5.1 では、Google は Pixel Watch に「AOD をグローバルに強制適用 (Force Global AOD Experience)」という開発者オプションを導入しました。これにをオンにすると、アプリを開いた状態で手首を下げても、最後の画面がアクティブのままになります。
以下の写真では、天気アプリで試してみたところで、通常は背景がぼかされて時計が表示されますが、「AOD をグローバルに強制適用」すると、天気が表示された状態のままになります。


ただ、これを有効にするとバッテリー駆動時間は短くなる可能性は高そうです。また、現時点では開発者向けオプションとして導入されており、この機能が最終的にリリースされるかはまだ不明です。
もし、この設定を試すのであれば、Wear OS 5.1 にアップデートした Pixel Watch から、[設定] > [システム] > [デバイス情報] > [バージョン] に移動して、[ビルド番号] を数回タップしたあとに PIN を入力すれば、開発者オプションが表示されます。
via 9to5Google