この記事では、2025年2月8日から2月14日までの間にあった Chromebook 関連の主なニュースをピックアップして紹介しています。
今週は、ChromeOS 132 に3回目のマイナーアップデートが展開され、開発中の MT8196 を搭載する Chromebook の新情報と、もしかしたら Chromebook が発表される可能性のあるイベントの予告などがありました。
ChromeOS 132 の3回目のマイナーアップデート
前回のアップデートから間を置かず、ChromeOS 132 に3回目のマイナーアップデートが展開されました。このアップデートによって、サポートされているほとんどの Chromebook などは ChromeOS 132.0.6834.206 へと更新されています。
アップデートの変更履歴は公開されていませんが、おそらく定例のセキュリティとバグ修正を含むアップデートです。なお、今回のアップデートでは直近で報告されているいくつかのバグは、まだ修正されていないようです。
関連記事 : ChromeOS 132 に3回目のアップデートが展開。予想よりも早い
MT8196 搭載モデルは Wi-Fi 7 をサポート
現在、MediaTek MT8196 を搭載する Chromebook のベースボードとして開発が進められている「Rauru」に、Wi-Fi 7 と Bluetooth 5.4 をサポートしている MediaTek MT7925 ネットワークアダプターが追加されました。
これにより、おそらく最初に Lenovo がリリースすると思われる MT8196 を搭載するChromebook 「Navi」は、Chromebook で初めて Wi-Fi 7 サポートする可能性があります。
「Navi」 および MediaTek MT8196 を搭載する Chromebook のベンチマークは Geekbench で発見されており、パフォーマンスも Chromebook として最高クラスのスコアを叩き出しています。これで機能面も隙がなくなれば、エンタープライズでもコンシューマーでも、最高レベルの1台として期待ができます。
関連記事 : MediaTek MT8196、Chromebook 初の Wi-Fi 7 を搭載するかもしれない
Framework から再び Chromebook が出る?
今週の最後のニュースは、モジュール式で修理可能なノートPCなどを提供する Framework から、2021年の初代リリース以来久々に Chromebook が発売される可能性があります。発表は2025年2月25日に予定されています。
これは公式が発表を予告したティーザーのなかで、新製品をほのめかすテキスト内に Chrome のロゴを模したような円グラフのアイコンのとなりでヨガをする人が掲載されています。
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発表内容が正式になっているわけではないため何とも言えませんが、コンバーチブルタイプの Chromebook がリリースされる可能性はあります。しかも、わざわざ「2nd Gen」というテキストも強調されているため、可能性は高いと思われます。
モジュラー式の Chromebook は、修理可能性やカスタマイズの豊富さなど、かゆいところに手が届くデバイスになる可能性があるため、2021年の最初のリリースでもかなり期待されていました。しかし、入手のしづらさや、Windows モデルに比べていくつかの制限があるなど、かえってハードルの高いモデルになってしまったのが残念でした。
今回、もし新しい Chromebook がリリースされるのであれば、こうしたハードルの高さを解消して、グローバルでも広く手に入るようになれば嬉しいですね。
関連記事 : Framework が2月25日に新しいデバイスの発表を予告。Chromebook が出るかもしれない
Chromebook での YouTube は Web 版を使おう!
最近のアップデートによって Chromebook で Android 版の YouTube が見れない、使えなくなったという報告が多数ありました。結論から言えば、Chromebook で YouTube を見るのであれば、Web アプリがおすすめです。
関連記事 : Chromebook で YouTube アプリが使えない時の対処法。Web 版を使えば解決
この他の関連ニュース
ここまで紹介したニュース以外では、Chromebook や ChromeOS に直接関係はありませんが、Google Workspace に関するいくつかのアップデートがありました。
- Google チャットに「ボード」タブ機能が導入。情報を固定してアクセスできる
- Google チャットのグループメッセージに名前を付けられるようになりました
- Google ドキュメントのカバー画像を複数の方法で追加できるようになりました
- Google チャットで直接アンケートを作成して、投票できる「Poll」アプリが導入
- Google Workspace 全体で Imagen 3 を使用した人物の AI 画像生成が利用可能になりました