iClreverと言えば、いつぞや折りたためるBluetoothキーボードを購入してレビューしていたりもします。
今回は、折りたためない普通のBluetooth接続ワイヤレスキーボード「IC-BK13」こと「maruko」を購入してみたのでレビューしていこうと思います。
ちなみにどこかで見たことのある見た目だと思いますが、あっちは国内販売では英語(US)配列モデルを販売していませんので、私のように配列に好みがある場合には、「IC-BK13 / maruko」は有力な選択肢に入っちゃうと思います。
基本構成
IC-BK13 maruko | |
サイズ | 幅287×奥行132×高さ19mm |
重さ | 327g |
キー数 | 78キー |
キーピッチ | 19mm |
キーストローク | 1.2±0.2mm |
動作力 | 65±10g |
連続使用時間 | 最大90時間 |
充電時間 | 約2時間 |
接続可能台数 | 3台 |
ざっくりとスペック的なものはこんな感じです。
※各数値等は、Amazonの商品ページから参考にしています。
パンタグラフ方式を採用したUS配列のワイヤレスキーボードで、最大3台までのペアリングに対応しています。
対応機種は、HIDプロファイルに対応したWinOS、MacOS、iOS、Android OS搭載機種となっていますが、もちろんChromebookなどChrome OS搭載モデルでもOKです。
丸型のキートップからしてもどこぞの「Logi K380」みたいな感じですが、マルチファンクションキー部分が他と同じキーサイズになっているところと、電池式ではない充電式となっているのが大きな違いかと思います。
ということで、前置きはこれくらいにして開封していきましょう!
開封
ちゃんとした外箱に入っています。
何となくどこかで見たことのある雰囲気がここでも漂っていますね。
箱を開けてみました。
購入時にあまり気にしていなかったんですが、このようにキーボードを入れるための袋(ポーチ)がついています。
この袋の感じは、以前に紹介している折りたたみ式の「IC-BK03」についていたものと同じです。
本体以外の内容物もチェックしておきましょう。
日本語表記の取説に、USB-A/microUSBのケーブル、サポートカードの3点です。
取説が日本語なのは嬉しいですが、よほどの初心者以外はとくに苦労なく設定できると思いますのでご安心ください。
ということで、本体の外観についてチェックしていこうと思います。
外観チェック
箱から取り出したところ。
横幅については、Appleの「Magic Keyboard」や「Logicool K380」とさほど変化はありません。
キーピッチも19mm確保されていますので、横幅から考えても「Logicool K380」のUS配列と使用感は大きく違いはないと思います。
おそらくですが、「iClever IC-BK13 maruko」の購入を検討するにあたって、「Logicool K380」のUS配列を国内で正規入手できないことが影響している方も少なからずいると思います。
ですので、「K380」との違いについては、後程紹介したいと思います(日本語配列のK380ですが)。
そしてこちらが裏面。
電池ではなく充電式なので、つるっとした表面になっています。
左上にちらっと見えているのが、オンオフスイッチです。
こちらもとくに変わった操作もありませんし、そのままのとおりです。
ちなみに30分間操作しなければ、自動的にキーボードはスリープされるのでご安心ください。
スリープした場合には、いずれかのキーを押すと3秒ほどでまた操作できるようになります。
次に側面をチェックしてみます。
左側面には特になにもないので割愛。
右側面にmicroUSBによる充電用ポートが設置されています。
ちゃんとした傾斜がついているので、入力時にもさほど不満はありません。
一応、重さもチェックしておきます。
Amazonのスペック表だとなんかおかしい気がしますが、「iClever IC-BK13 maruko」の実測の重さは327gとなっています。
後に比較する「K380」は417gでしたので、電池分の軽くなっているとみてよいと思います。
では「Logicool K380」と軽く比較をしていこうと思います。
ちょっとした違いをチェック
まずは比較対象はこいつ。国内だと日本語配列しか選択できないので、気になってるけど配列がネックで手を出すかどうか悩む人も多いはず。
1.ファンクションキーのサイズ
マルチファンクションキーのサイズが、「K380」では細長く小さくなっていますが、「IC-BK13」は他のキーと同じ大きさになっています。
このため、奥行に関しては「IC-BK13」がやや大きくなっています。
この差による使い勝手はさほど影響しないと思います、むしろキーが見やすくなって良いと思います。ペアキーの3つは色合いのせいで見にくいのが残念ですが。
そして2つ目に続きますが、ここに見えているペアリング用のキー部分のLEDです。
2.ペアリング設定用LEDの位置
「K380」はそれぞれのキー上でLEDが点滅するため、どのボタンで接続・設定中かわかりやすくなっていますが、「IC-BK13」は右側のLEDひとつで3つのボタンを表すため、直感的にわかりにくいかもしれません。
ペアリング設定中には、真ん中の緑色のLEDが点滅します。
ちょっとわかりにくいかも、というだけですので、そこまで使用感に影響は出ないと思いますが、常に複数のデバイスを切り替えながら使用することを前提にした場合は、不便かもしれません。
3.カーソルキーの大きさ
3つ目はここだと思います。左右のカーソルキーが「IC-BK13」の方が大きくなっています。
なお上記の画像だと周辺キーも違いがみられますが、今回比較に使った「K380」は日本語配列のため、元々のUS配列とは違っています。US配列だと周辺キーもほぼ同じなので、ここではカーソルキーのみをピックアップしています。
そしてツイッターでご質問をいただいたのでここで書いておきますが、Fnキーとカーソルキーを使った「Page UP/DN」と「Home/End」キーの機能は使用できませんでした。
(WindowsとChrome OSで試しましたがいずれもダメ)
言われるまで気づかなかったですが、いざないとなると不便ですよね。ちょっと残念だなあ。
あとは特に目立つ違いはないように思います。
傾斜が微妙に…とも思いましたが、やっぱりそこまで大きな違いもなさそうです。
「IC-BK13」はファンクションキーが大きく奥行がわずかにあるため、何となく差があるように感じますが、実際に使用するととくに違いはないと思います。
使用感
ということで、実際にこの記事を書くために「iClever IC-BK13 maruko」を使っていますが、なかなか良いですね。
「K380」はしっとりとした打ち心地でしたが、「iClever IC-BK13」はもう少しクリック感(カチャ音までいかないけど)があります。
実際に使った感じでは、久々にパンタグラフなのでちょっと位置が低く感じていますが、慣れてくればそこまで力を入れずに入力できますし、一般的なノートパソコンのキーボードに抵抗がなければ、入力はわりと快適な部類だと思います。
いずれにしてもメカニカルほどウルサイわけではありませんので、オフィスでも家でも安心して使えますし、ワイヤレス(microUSB充電だけど)なのでスペースも取らず、US配列キーボードの新たな選択肢になると思います。
最大3台までの切り替えも可能ですし、AndroidやiOSなど複数のOSでも対応できるため、持ち運び用のキーボードとしても悪くないんじゃないでしょうか。
専用ポーチついてるし、充電式というのも持ち運ぶことがある場合には良いポイントです。
ただ先ほども書きましたが、LEDが3台に分かれているわけではないため、どのボタン(機種)で接続されたかパッとわかりづらいのが残念なところです。
あとはFNキーと組み合わせたPU/PD・Home/Endが使えないというところでしょうか。
ここを多用する人は注意した方がよいでしょう。
もうひとつ、こういった丸形のキートップが嫌いじゃなければというのが大前提です。
まとめ
ということで、ざっくりと「iClever IC-BK13 / maruko」を開封しつつ使用感をレビューしてみました。
国内では充電式のUS配列、しかも特殊配列ではなくスタンダードなタイプは意外と少ないので、そういう点でも「iClever IC-BK13 / maruko」は有力な選択肢として考えられると思います。
中にはテンキーまで含めればゲーミングなどいろいろと選択肢が出てきますが、できる限り安価でテンキーレスのものとなると、わりと限定されちゃうんですよね。
複数台ペアリングできるという強みもありますので、こういったキーボードをお探しの方にはおすすめできる1台だと思います。
余談ですが、実際にこのキーボードであればChromebookでもChromeboxでも相性は良かったので、WinやMacのマシンと切り替えながら使っても不便はないですし、個人的には無理して「K380」のUS配列を海外から輸入する必要もなくなったと思えば、かなりお買い得なキーボードだと思います。
もしUS配列で使い勝手の良いキーボードをお探しの方におすすめです。