MediaTek が最新フラッグチップ Dimensity 9400 を発表したことで Qualcomm の Snapdragon 8 Elite (Snapdragon 8 Gen 4) にも期待が寄せられていますが、最新の報告ではベンチマークスコアは優秀でありパフォーマンスは十分であるものの、熱管理の問題やバッテリーに影響がある可能性が報告されています。
これまでの噂では、Qualcomm Snapdragon 8 Gen 4 から Snapdragon 8 Elite と呼ばれることが確認され、2つのバリエーションが用意されていると言われています。どちらも最大クロック周波数は4GHzを超えると言われており、標準バージョンはベース周波数が2.78GHz、最大4.09GHzのようです。一方、Samsung Galaxy S25 Ultra などのオーバークロックバージョンでは2.90GHz/4.19GHz もしくは 3.53GHz/4.47GHz に達する可能性があります。
Geekbench のベンチマークスコアでは、シングルコアが3,216、マルチコアが10,051を記録しており、前世代から30%前後のパフォーマンス向上が期待されます。
しかし、今回の報告ではこれらのパフォーマンスを活かすためか、通常でも20W以上の電力を消費し、発熱も98.5℃の温度に達することが伝えられています。さらにどれだけスロットリングしても電力消費を抑えたり、冷却することがなかったとしています。しかもこのチップはオーバークロック版ではなく通常のバージョンであるようです。
冷却に関してはメーカー側で何等かの対策を取ってくると思われますが、消費電力はかなり影響しそうです。Snapdragon 8 Elite を搭載するスマートフォンが軒並みバッテリー容量が増えていることが理由にもありそうです。
現時点ではまだ Snapdragon 8 Elite は正式に発表されておらず、10月21日から24日に開催される Snapdragon Summit 2024 で発表される予定です。これまで発熱の問題に対処していなければ、ゲームや高負荷時における発熱の問題が再燃する可能性があります。