Google は今年5月に開催された Google I/O 2024 で Android の新しい「盗難防止機能」を発表し、最近になって Google Play 開発者サービスのアップデートを介し、Android 10 以降のデバイスに向けて3つの盗難防止機能の展開を開始していることが報告されています。
この機能が有効になれば、Android デバイスの設定アプリから「盗難防止」を検索するか、新しく再設計された [Google サービス] のページから [すべてのサービス] タブ > [ユーザーとデバイスの安全] のセクションに移動すると、盗難防止の設定ページが表示されます。
ここで導入されている機能は、「盗難検知ロック」と「オフラインデバイスロック」、「リモートロック」の3つです。記事執筆時点ではリモートロックを除き、私のデバイスではまだ表示されていませんでした。
盗難検知ロックは、デバイスのセンサー、Wi-Fi、スマートデバイス接続を利用して、使用中かつロック解除中に「誰かが突然スマートフォンを奪って逃げる」というアクションを検知します。これが検出された場合、デバイスの画面が自動的にロックされるという機能です。
オフラインデバイスロックは、誰かがスマートフォンを盗み、位置情報の追跡を防ぐためにデバイスをオフにした場合に機能します。ただし、ロック解除中にデバイスをアクティブに使用すること、画面のロックは1日2回までと条件があります。
リモートロックは、デバイスが盗まれたあとに android.com/lock にアクセスして電話をすると、電話番号とセキュリティチャレンジの回答を入力します。これによりデバイスのロックが簡単にできます。この機能は
Google は今年6月からブラジルで機能のテストを開始しており、現在では Pixel や Samsung などの一部のデバイスで3つの機能が表示されはじめていますが、まだ完全に展開されているわけではないようです。私のようにリモートロックはあるけど他の2つがない、他の2つはあってもリモートロックがない、といったパターンも報告されています。
Google によれば、今年中にさらに広く展開する予定であることから、この機能は今後徐々に広がっていくと思われます。