今回の Talk on Chromebook by HelenTech は「この1週間であったChromebook関連のニュースをピックアップ」の2024年、第36回目をお届けしていきます。
対象にしているニュースの期間は2024年09月28日から10月04日までとなっていて、今週は Chromebook の新機種と ChromeOS のアップデートに関する話題です。
Samsung Galaxy Chromebook Plus が正式発表
今週海外で発表された新機種が2つあり、1つ目は待望の Samsung から Galaxy Chromebook Plus が正式発表となりました。
このデバイスは Chromebook でも初めての機能などがいくつか搭載されており、例えば従来のランチャーキーが「クイックインサートキー」に置き換えられており、AI 機能を呼び出したり、Google ドライブやその他のツールや機能へのアクセスがより簡単になりました。また、ランチャーキーはスペース左の Alt キーのさらに左に「G」ロゴのキーとして再搭載されました。この他にもディクテーションキーやユーザー補助キーなども搭載されています。
性能面もかなり優れており、15.6インチ フルHD の AMOLED ディスプレイ、Intel Core 3 100U、8GBRAM、256GB UFS ストレージ、2つの USB-C ポートと1つの USB-A ポート、HDMI ポート、microSD カードスロットを搭載しています。
さらに Chromebook Plus で最も薄く、最も軽いという謳い文句のとおり、本体の厚みはわずか11.8mm、重さはなんと1.17kgとなっています。久々に Samsung らしい Chromebook となりました。
米国では公式サイトと Bestbuy で販売を開始しており、価格は699.99ドルとなっています。いくつかの情報では10月中旬以降に一般販売を開始すると言われており、おそらくそれ以降で Amazon.com などに登場することが期待されます。
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Lenovo Chromebook Duet 11” も正式発表
続いて、Lenovo からは11インチのタブレットデバイスの新モデル、Lenovo Chromebook Duet 11” も正式に発表されました。
この機種は一般向けだけでなく教育向けとなる EDU G2 というモデルがあり、こちらは日本国内で GIGA スクール構想 第2期向けのデバイスとして、すでに5月からデモ機が展示されていました。
新しい Chromebook Duet 11” は、タッチ対応の10.95インチディスプレイ、MediaTek Kompanio 838、4GBまたは8GBのRAM、最大128GBストレージを搭載します。また、USB-Cポートが2つ搭載、フロント5MPとリア8MPのカメラを備え、キックスタンド付きカバーとキーボードが付属します。USIペンにも対応しますが、こちらはオプションとなります。
海外ではすでに一般販売を開始していますが、日本ではまだ一般販売を行うかは不明です。
NEC Chromebook Y4 が国内発表。GIGA向け
新製品の発表は海外だけでなく国内でも GIGA スクール構想向けにあり、NEC から新しい NEC Chromebook Y4 が発表されました。
この機種は実際に発生した教育現場における課題に対処するため、以前までのモデルから堅牢性や耐久性の面でいくつかのアップデートが行われています。
デバイスとしてはタッチ対応、USIペン対応のコンバーチブルタイプの11.6インチ HD ディスプレイ、Intel N100 プロセッサ、4GBRAMと32GB eMMC ストレージを搭載し、USB-C ポートが2つになり、Wi-Fi のみのモデルと LTE 対応の2モデルが用意されています。
素直な日本語配列キーボードも備えているため、学習者向けのデバイスとしては十分でバランスの取れたモデルとなります。とは言え、一般向けではないため、詳細については NEC の公式サイトをご確認ください。
ChromeOS 129 のメジャーアップデートが展開
今週はサポートされる ChromeOS デバイスに向けて、ChromeOS 129 のメジャーアップデートが展開されました。
また、Google は Galaxy Chromebook Plus の発表と合わせて、すべての Chromebook に追加される機能と Chromebook Plus 向けの新しい AI 機能もいくつか発表しています。このうちいくつかの機能は ChromeOS 129 のリリースで利用可能になりました。
例えば、Welcome Recap という、Chromebook にログインするたびにデバイスを問わずに最後に開いていたウィンドウやタブを復元して開くことができる機能が追加されました。
ポモドーロ・テクニックを簡単に使うことのできる「フォーカスモード」の正式導入やファイルをシェルフのトートに固定する機能、Galaxy Chromebook Plus と同じように AI の呼び出しや機能へのショートカットを利用できるクイックインサートのキーボードショートカットなども導入されています。
Chromebook Plus 向けでは、PDF やドキュメント、ウェブサイトの要約ができる Help me read の導入、ライブ翻訳機能、AI 搭載のレコーダーアプリの導入、新しいビデオ通話機能の導入などがあります。ただ、一部の AI 機能は日本ではまだ利用することができません。
今回のアップデートでは新機能だけでなく、これまでの機能の改善など細かい内容も多いため、詳細については記事をご覧ください。
なお、ChromeOS 129 にアップデートされて以降、HP Chromebook x2 11 でキーボードカバーが動作しなくなるという問題が報告されており、実際に私のデバイスでもアップデート後に機能しなくなりました。もし、同じような問題が発生している場合には、Google へのフィードバックをお願いいたします。
ChromeOS LTS も 126 にメジャーアップデート
最後に ChromeOS LTS、長期サポートチャンネルも ChromeOS 126 へとメジャーアップデートされました。以前までは ChromeOS 120 となっていましたが、管理者が120に固定していない限りは、自動的に ChromeOS LTS 126 へと更新されます。
以上が、この1週間であった Chromebook 関連の主なニュースです。