先日は教育現場向けということでHPからChromebookの新機種が2モデルリリースされましたが、今度はAcerから同じように2モデルChromebookがリリースされました。
今回リリースされた2機種は、12インチのクラムシェルタイプ「Chromebook 512」と360度ヒンジ搭載の同じく12インチ「Chromebook Spin 512」となっています。
これらの機種も、ベースはほぼ同じスペックで、360度ヒンジのタイプはタブレットモード搭載で専用の別添えスタイラスがオプションとなっています。
ということで、12インチの「Acer Chromebook 512」と「Acer Chromebook Spin 12」のスペックを紹介していこうと思います。
「Chromebook 512」と「Spin 512」
Chromebook 512 | Chromebook Spin 512 |
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ディスプレイ | 12インチ IPS 1,366 ×912 アスペクト比 3:2 タッチスクリーン |
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CPU | Celeron N4000 Celeron N4100 Celeron N5000 |
Celeron N4100 Celeron N5000 |
RAM | 4GB / 8GB | |
内部ストレージ | 32GB / 64GB eMMC | |
外部ストレージ | microSD | |
フロントカメラ | 8MP | |
ポート | USB-C 3.1 ×2 USB-A 3.0 ×2 イヤホンジャック |
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その他 | MIL-STD 810G準拠 防滴キーボード 耐湿性トラックパッド |
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スタイラス対応 | × | Acer Active Pen対応 (Wacom EMR) |
バッテリー | 最大12時間 | |
サイズ | 幅296 × 厚み230.6 × 厚み19.5 mm | |
重さ | 1.5kg |
いずれも12インチのIPS方式ディスプレイに、アスペクト比が3:2の1,366×912解像度を採用しています。12インチで教育現場向けって初めてのような。スペックについてはこのような感じになっています。
どちらの機種もタッチ操作に対応しているようですが、「Chromebook 512」は一般的なノートパソコンのスタイル(クラムシェルタイプ)となり、「Chromebook Spin 512」のみ360度ヒンジを採用してタブレットやテントモードを利用することができます。
またオプションで「Chromebook Spin 512」のみWacom EMRスタイラスペン(Acer Activeペン)に対応しています。
そしてCPUですが、これまでの教育現場向けChromebookに多く採用されているCeleronではなく、Pentiumシリーズを採用しているのが特長的です。
「Chromebook 512」のみN4000採用モデルもあるようですが、両モデル「N4100」と「N5000」で共通しています。
一応参考までにPASSMARKのベンチマークを掲載しておきます。
これを見ていただくと、上位となる「N4100」と「N5000」を採用するモデルはほぼ同じようなスペックとなっていますし、価格差もそこまでなさそうなので、おそらくこのどちらかのCPUを採用するモデルが良いかと思います。
その他、RAMとストレージもChromebookとしては必要十分な数値だと思いますすので、このあたりもうまくまとまっていると思います。
今回も教育現場での荒っぽい使い方に耐えるよう、米国軍規格のMIL-STD 810Gに準拠した堅牢性と、フレームに使用される衝撃吸収バンパーによって落下テストもクリアしているようす。
あとは防滴キーボードに耐湿性トラックパッドということで、教室でも普段使いでも安心な仕様となっています。
ポート類も充実していますし、バッテリー駆動時間も最大12時間と十分かと思いますので、学校でも家庭でも問題なく使えるかと思います。
が、相変わらず1.5kgと重いので、持ち運びを考えてしまうと12インチというコンパクトさが残念な感じになってしまいます。
おそらく学校内に設置しておき、移動授業のときにちょっと抱えて持っていく…というスタイルを考えているんじゃないかと思います。
価格についてですが、「Chromebook 512」が329ドルから、「Spin 512」は449ドルからとなっており、最上位モデルでは500ドルを超えると見られているので、そのあたりのコスト的にどうか…というところでしょうか。
まとめ
ということで、ざっくりとAcerの教育現場向け「Chromebook 512」と「Chromebook Spin 512」の2機種についてスペックをまとめておきました。
価格がどうなるかによりますが、スペック的にも機能面としても教育現場向けとしては十分なChromebookではないでしょうか。
むしろこの性能面を考えると、一般ユーザーでの使用も問題ないくらいだと思いますが、やっぱり12インチで1.5kgという重さがネックかな…。
ひとまず、Acerは英国で開催されるICTの教育利用に関する展示会BETTにて実機を展示しているようですが、発売タイミングについてはまだはっきりしていません。
予定では、米国と英国でリリースされた後、広まっていくと予想されています。
現状では日本で出るかはわかりませんが、リリースされたらこれはこれで使い勝手の良さそうな機種となりそうです。
2019/01/24 追記
さらにAcerは11.6インチのChromebookを4モデルリリースしました。
すべてのスペックが明らかになっているわけではありませんが、まとめておきましたので興味のある方はそちらもご覧くださいませ。
参考Acer Debuts Two Durable 12-Inch Chromebooks For Classroom Use
2019/12/19 追記
日本でもAmazon.co.jp限定ということで、「Acer Chromebook 512」が発売予定となっています。
詳しくは下記の記事をご覧ください。