今回の Talk on Chromebook by HelenTech は「この1週間であったChromebook関連のニュースをピックアップ」の2024年、第29回目をお届けしていきます。
対象にしているニュースの期間は2024年08月03日から09日までとなっていて、今週は国内の新機種発売と、開発中の機能と機種に関する話題です。
Core i3-1315U 搭載の Lenovo IdeaPad Flex 570i Chromebook Plus が発売
最初に国内の新機種発売のニュースですが、レノボが昨年10月にグローバルで発表している Lenovo IdeaPad Flex 570i Chromebook Plus の販売を開始しました。
この Flex 570i Chromebook は、タッチ操作と USI ペンに対応した、アスペクト16:10を採用する14インチディスプレイ、Intel Core i3-1315U、8GBRAMと256GB SSD を搭載するハイスペックなコンバーチブルタイプの Chromebook です。
2つの USB-C ポートと1つの USB-A ポート、microSDカードスロット、指紋センサーとバックライトキーボードも搭載しています。重さが1.58kgある点はネックですが、それ以外の点ではバランスが取れており、とくに指紋センサを搭載した一般販売されている Chromebook Plus モデルは貴重です。
現在は楽天市場やビックカメラなどの家電量販店のオンラインサイトで取り扱いがあり、価格は104,280円となっています。
Chromebook の Fast Pair がキーボードとのペアリングに対応する可能性がある
Chromebookでは、2023年から「Fast Pair」と呼ばれる Bluetooth デバイスを簡単にペアリングできる機能が利用できるようになっています。Android デバイスでは2017年から利用可能で、対応するデバイスはスピーカーやヘッドホン、イヤホン、マウスなどがありますが、現状では Bluetooth キーボードはサポートされていません。
しかし、最近の開発状況から Google は ChromeOS に Bluetooth キーボードでもファストペアによるペアリングのサポートを追加しようと取り組んでいることが確認されました。
現時点ではまだ機能していませんが、今後のアップデートなどで ChromeOS 専用のフラグとして追加される可能性があり、Chromebook と Bluetooth キーボードのペアリングがより簡単になることが期待されます。
しかし、ファストペアをするためには ChromeOS だけでなくキーボード側もサポートを追加する必要があるため、既存のキーボードがそのまま利用できるわけではないことに注意が必要です。
いつこの機能がリリースされるかはわかりませんが、将来的には ChromeOS に限らず Android デバイスでも利用できるようになると思われます。
Samsung Galaxy Chromebook Plus (Xol) のベンチマークが登場
今週の最後のニュースは、現在開発中とされる Samsung Galaxy Chromebook Plus、コードネーム「XOL」のベンチマークが Geekbench に登場しました。
ベンチマークのリストから XOL には少なくとも2つの構成が用意されていると思われ、これにはベースモデルとなる Intel Core 3 100U と 8GBRAM を搭載したモデル、上位モデルとして Intel Core 5 120U と 16GBRAM を搭載したモデルのスコアが掲載されています。
Samsung のことなので最新の Core Ultra を採用してくるかと思いましたが、現状の ChromeOS では NPU を活かすことができないため、Ultra ではない新しい Core U シリーズを搭載したのは悪いことではないと思います。また、どちらを採用した場合でも Chromebook としてはハイスペックモデルになることに違いはありません。
このベンチマークは7月に複数回測定されており、これまでの予想どおり10月までの間もしくは年内には発表される可能性が高まりました。