Google は皮膚がんを含む皮膚疾患の診断やモニタリングのための AI 技術を開発していることを示す、新しい特許の出願が行われており、今年3月に取得していることが報告されました。この特許出願では、高度な AI 機能を使用した皮膚疾患診断システムに関する情報が記載されており、将来的に Pixel スマートフォンが診断ツールとなる可能性が示されています。
Google が出願した特許は「超音波センサーを使用した皮膚疾患の早期診断」とされており、皮膚の画像を分析して様々な皮膚がんの症状を診断するように設計された AI システムに関する内容となっています。このツールを用いて、皮膚疾患や皮膚がんの早期発見と診断を行うことを目的としています。
これにはスマートフォンのカメラを使用して皮膚を撮影し、さらに3次元(3D)超音波センサーを使用して、がんの深さなど皮膚病変の堆積データを収集することができるようになるとしています。
取得したデータは高度な AI と機械学習を使用して分析され、肌の状態を判断するようです。また、膨大な皮膚画像と体積データのデータセットでトレーニングされており、利用可能な情報から病変の質感、色、形状、パターンなどの要素に基づいて潜在的な状態を特定し、詳細なレポートの提供により臨床評価をするようです。レポートには診断された状態の信頼度や考えられる診断、重症度、推奨される次の対応などが含まれます。
このシステムにより、臨床医がデータの基礎となる診断の根拠を検討および評価することで、情報に基づいた意思決定を行うことができるようになります。
要は、Google は Pixel スマートフォンのカメラと Google AI を利用して、撮影した皮膚の画像から現在の皮膚の状態をモニタリングし、がんの可能性のある状態を特定するとともにその程度を診断、臨床医に提出するデータとして出力することで診断と早期発見につなげるということのようです。
とは言え、現時点で Google がこのツールの開発にどの程度注力しているかを判断する方法はなく、特許を出願したからといって必ず製品に組み込まれるわけではありません。なお、Google は2021年7月に特許を出願しており、USPTO(米国特許商標庁)は2024年3月に特許を付与しています。
もしこの機能が本当にリリースされるのであれば、近いうちに詳細が明らかになる可能性はあり、Pixel スマートフォン向けの新機能となる可能性もあります。
Source elegant hoopoe