今回の記事では、Dell の折りたたみ式マウスの1つ「DELL Bluetooth Travel Mouse MS700 (Twist&Go)」の実機レビューをお届けします。
この「Dell トラベルマウス MS700」は、最大3台の Bluetooth マルチデバイス接続に対応しており、本体をひねる(ツイストする)ことで電源がオン・オフ、かつ使用時には手に馴染む形状からフラットな形状になるため持ち運び時に邪魔になりにくい特長があります。また、重さも約76g(電池込)と比較的軽量なこともメリットです。主な仕様は次のとおり。
- 116.5×56.8×29.8mm
- 56.9g(本体のみ) → 約76g(電池込)
- Bluetooth 5.0 LE
- 最大3台までのペアリング
- 光学式LED検出
- 解像度 1000/1600(デフォルト)/2400/4000dpi
- 2ボタン、タッチスクロール
- 単4電池 2本、最長24ヶ月
- Windows、Mac、Android、Linux、ChromeOS 対応
- Dell Peripheral Manger 対応 (Windows のみ)
- ブラック、ミスティー ブルー
- 3年間 ハードウェア限定保証
本来、Windows デバイスで使うことでトラッキング解像度などを変更することもできますが、今回は Chromebook で Dell トラベルマウス MS700 を使ったときのレビューをしていきます。
まず箱から出した状態では、収納のためにフラットな形状になっています。ここから本体の下半分を左に回すようにすることで電源が入るため、収納中に間違って電源が入ってしまうようなことはありません。
収納中の高さは12〜13mmほどになるため、バッグのポケットやガジェットポーチにも場所を取らずしまいやすいです。背面にはBluetooth ペアリングボタンがあり、電源が入っている状態でこれを単押しすると最大3台のデバイスへの接続を切り替えることができます。
切り替えた状態でボタンを長押しすると、その番号のペアリングモードに入ることができます。このあたりの操作は他のマルチデバイス接続対応の Bluetooth マウスと変わりません。
電源が入った状態では、一般的なコンパクトマウスと同程度のサイズになり、手のひらのフィット感は悪くありません。形状的にはマウスを覆うように持つ人より掴み持ちするような人に向いています。
クリック部分は左右が独立したボタンになっていて、静音仕様のため大きなクリック音ではないことも特長です。左右のボタンを入れ替えてどちらの手でも使えるという点もメリットです。
中央はタッチスクロールになっていて、タッチパットのように上下にスワイプすることでスクロール操作を行うことができます。また、タッチスクロール部分には電源オンとバッテリーの残量低下を示すLEDインジケーターがあります。
タッチスクロール自体はスムーズで悪くありませんが、ホイール式に比べると細かい調整はやや苦手な印象でした。ただし、この部分も Windows であれば Dell Peripheral Manger を使うことで感度を変更することができます。
似たような形状とコンセプトの「Microsoft Arc Mouse」のように全部がタッチコントロールではないため操作性は「Dell トラベルマウス MS700」のほうが良く、持ち運びのしやすさではやや負けますが、使いやすさとのバランスは MS700 だと思います。また、Bluetooth 接続で最大3台までペアリングできるため、持ち運びメインのデバイスだけでなくタブレットなど複数のデバイスを持ち運んで使うユーザーには便利です。
マウスのトラッキングもスムーズで特に不満に思うことはありませんが、Chromebookではデフォルトのままだとカーソルの移動速度がかなり早いので、ChromeOS側の設定を変更する必要があるかもしれません。
私が普段使っている「Logicool Pebble M350 ワイヤレスマウス」と比べると、サイズ感やコンパクトさ、複数デバイスとの接続性は確実に「Dell MS700」ですが、操作性という点ではホイールのある「Logicool Pebble M350」のほうが扱いやすいと思います。
このあたりは好みによりますが、持ち運び時にできるだけ厚み(膨らみ)を減らしてコンパクトにしたい場合や、持ち運び先で複数デバイスに接続することがあれば「Dell MS700」は良い選択肢になります。
現在、公式オンラインストアでは6,079円(税込、24%オフ)で販売されており、安価なマウスというわけではありませんが持ち運びが多いユーザーは検討する価値はあると思います。