現在、開発者向けに展開されている Android 15 Developer Preview 2 では、物理キーボード向けの設定にいくつかの「アクセシビリティ」の設定が追加されていることが報告されました。
Google は Android 14 でも物理キーボードのサポートを改善するためにいくつかの変更を加えており、例えば修飾キーの再マッピング、タッチパッドジェスチャーのサポート、キーボードバックライトのサポート、ショートカットの拡張などがありました。Android Authority によれば、Android 15 でもサポートを改善するために新しい3つの設定が追加されており、これは物理キーボードの設定内に表示される「アクセシビリティ」に含まるとしています。
- 固定キー(スティッキー キー): 物理キーボード アクセシビリティのためにスティッキー キーを有効にします
- スロー キー: 物理キーボード アクセシビリティのためにスロー キーを有効にします。
- バウンス キー: 物理キーボード アクセシビリティのためにバウンス キーを有効にします
いずれも Windows など別の OS で採用されている一般的なアクセシビリティ機能です。
スティッキーキーは、2つのキーを同時に押すことに支障がある場合、有効にしていれば修飾キーが別のキー入力またはマウスボタンをクリックする間はアクティブ状態が維持されるようになります。Windows では Shift キーを5回連続で押すとこの機能が有効になりますが、Android 15 DP2 ではこのようなショートカットはまだないようです。
スローキーは有効にしておくと、指定した時間以上を押し続けないと入力されたことにならないという機能です。Android 15 DP2 ではまだ時間調整の変更をサポートしていないようですが、今後の変更で最大5秒のしきい値を設定できるようになるとしています。
最後にバウンスキーは有効にすると、同じキーを素早く連続で押しても無視されるようになります。
これら3つのアクセシビリティの設定以外にも、Android 15 では物理キーボードで選択したキーボードレイアウトのプレビューが表示されるようになっています。一般的な配列ではなく特定の配列のキーボードを使う場合、物理キーボードと設定の配列が異なる場合に、確認しやすくなるというメリットがあります。
このように、Google は物理キーボードを使ってデスクトップライクな操作を Android でも実現しようと取り組んでいるようです。これまでにも Google Pixel 8 シリーズにおけるデスクトップモードの可能性や以前から噂される Pixel Tablet 専用の物理キーボードなどもあるため、今後の進展が楽しみですね。