Google I/O 2023 で発表されたAI機能の一つ、Androidのメッセージアプリの Magic Composeのベータ版がリリースされました。
Magic Compose は、AndroidのGoogle メッセージ アプリの実験的な機能で、過去の最大20件のメッセージをGoogleサーバーに送信し、内容に関連するメッセージを生成AIを用いて提案してくれるという機能です。
この機能で参照する内容は、テキスト、絵文字、リアクション、URLが含まれますが、添付ファイル付きや音声、画像は含まれません。ただし画像のキャプションと音声文字起こしは含まれる場合があるようです。
Googleは送信されたメッセージが保存されたり、機械学習モデルのトレーニングに使用されることはないとしており、メッセージの提案がされたあとはサーバーから送信されたメッセージを破棄するとしています。Magic Composeを利用していない場合は、当然メッセージはGoogleに送信されません。
現時点で Magic Compose は一部ユーザーを対象に展開されており、米国のSIMカードを使用し言語が英語に設定されたAndroidスマートフォンで、Googleメッセージのベータプログラムに参加する必要があります。また、Google One サブスクリプションのプレミアムユーザーが優先されます。
米国のメッセージ ヘルプに項目が追加されていますので詳細についてはそちらをご確認ください。
最近、プライベートの連絡手段をChatからメッセージのRCSに置き換えたので、この便利機能を日本でも早く試せるようになると嬉しいですね。ただ、削除されるとは言えメッセージの内容をGoogleのサーバーに送信するという点を懸念するユーザーも少なくないはず。このあたり、ちゃんとやってくれることを期待します。
via 9to5Google