今年9月、IFAで発表されたLenovoのインテル第12世代CPUを搭載する「ThinkCentre M60q Chromebox」の完全なスペックが公開されたことが報告されました。発表時点ではいくつか主要な情報は明らかにされましたが、どのような構成でラインナップされるかは不明なままでした。
現在、明らかにされているスペックは次のとおりとなります。
スペック
CPU | Celeron 7305 Core i3-1215U Core i5-1235U |
RAM | 8GB 16GB 32GB |
内部ストレージ | 64GB eMMC 128GB(M.2 2242) 256GB(M.2 2280) |
外部ストレージ | – |
ポート | [前面] USB-A(3.2 Gen 2) ×2 USB-C(3.2 Gen 2) ×1 イヤホンジャック [背面] USB-A(3.2 Gen 1) ×4 HDMI 2.0 ×1 DP 1.4 ×1 Ethernet(RJ45) ×1 ※オプションでDP or HDMI追加可能 |
ネットワーク | Bluetooth 5.0 Wi-Fi 6E |
その他 | VESAマウント(100×100mm) 有線キーボード&マウス 付属 |
サイズ | 182×178×34mm |
重さ | 1.07kg |
発表時点では最大でCPU/RAM/ストレージが示されていたのみで、具体的にどのチップセット等を採用するかはわかりませんでした。エントリークラスにはCeleron 7305と8GBRAM、最上位ではCore i5-1235Uと32GBRAMとなっていて、Core i7の選択肢はありません。とは言え、インテル第12世代となったことでほとんどの場合はCore i5でも十分過ぎるパワーとなりましたので、コストを抑えるという点でも悪い選択肢ではないと思います。
ちなみに、CeleronとCore i3モデルに搭載される内蔵グラフィックスはIntel UHD Graphics、Core i5に搭載される内蔵グラフィックスはIntel Iris Xe Graphicsという違いがあります。
どこまでグラフィックス性能を必要とするかにも寄りますが、CPUのパワーも含めてCore i3もしくはCore i5を選んでおけば基本的には問題ないと思います。
価格について、発表時点の情報ではベースモデルが323ドルとなっています。おそらくCeleronと8GBRAM、64GB eMMCストレージの構成になるはずですが、開くタブも10個程度でWebベースのことしかしない、日常使いのデバイスとしては手頃なモデルだと思います。ただAndroidでゲームをしたり、タブを大量に開いたり、Linuxを使う場合には厳しいかと思います。
筆者としてはChromeboxの選択肢の一つとして期待していますが、発売予定は米国でも2023年2月となっています。もし日本でリリースされるとしてもそれ以降ですし、そもそも発表されるかどうかもわかりませんので、ひとまずは海外リリース待ちとなりそうです。
Source: PSREF via About Chromebooks