昨年12月、Neverwareが提供する古いPCやChromebookにChromium OSをインストールするソフトウェア「Cloud Ready」がGoogleの公式サービスになることが発表されましたが、この数カ月間は目立った動きはありませんでした。
しかし現在、GoogleはNeverwareのCloud ReadyをChrome OS 90に統合するために取り組んでいることがコードリポジトリから明らかとなりました。
About Chromebooksによれば、Cloud ReadyとChrome OSの統合の第一歩として、Neverwareが現在Cloud Readyのコード管理をしているGitLabからGoogleの独自コードリポジトリ(Chromium Gerrit)へと移動させることがわかりました。
さらにこのコード変更に関わる人物(Nicholas Bishop氏)が、Neverwareのシニアソフトウェアエンジニアであり、@google.comのメールアドレスが与えられていることも発見されています。
そしてChrome OSとの統合にあたり、現在の安定バージョンであるChrome OS 89ではなく90での統合に向けて作業をしているようです。
そうなると、あと数週間先(4月20日頃のリリース)にはChrome OS 90の安定版がリリースされるため、近いうちに統合されることが期待できます。
ただ、現時点ではCloud ReadyとChrome OSの統合への取り組みは初期段階であり、OS 90でのリリースを目標としているようですが、実際のタイミングも今後どのような展開になるかも、はっきりとはわかりません。
しかし、Cloud ReadyがChrome OSと統合されることで、古いパソコンや期限切れChromebookであってもChrome OSデバイスと言える体験ができるようになるのは、非常に楽しみだと思います。
Chrome OSとブラウザを切り分けることでChromebookを延命させるLaCrOSも開発が進んでいますので、今後はChromeデバイスをより長く、安全に使えるようになると期待しています。
Source: About Chromebooks