低価格でANC付き完全ワイヤレスイヤホン「EarFun Free Pro」をレビュー。これはオススメできるぞ!

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国内でも人気の出ているオーディオブランドのEarFunから、再びアクティブノイズキャンセリング機能付きの完全ワイヤレスイヤホン「EarFun Free Pro」が発売されました。

「EarFun Free Pro」は、最大28dB騒音低減可能なANC性能、低遅延モード、Bluetooth 5.2、USB-C&ワイヤレス充電対応などなど、価格から見ると盛りだくさんの機能を備えたイヤホンです。

ざっと使ってみた感じ、前回レビューしている「EarFun Air Pro」よりも改善されていると感じた点が多く、「Air Pro」より性能は少し控えめですが価格もより手頃となっているため、低価格でANC搭載イヤホンを検討するなら「EarFun Free Pro」はかなりオススメできると思いました。

ということで今回も、EarFunの新製品である「EarFun Free Pro」の使い勝手やANCの実感などをレビューをしていきます。

なお今回の「EarFun Free Pro」は実機の提供を受けてレビューしています。

目次

EarFun Free Pro の基本仕様

まずは「EarFun Free Pro」の仕様から紹介です。

ドライバーユニット6.1mm径ダイナミックドライバー
Bluetooth規格Bluetooth 5.2
(最大15m)
Bluetooth プロファイルA2DP、AVRCP、HFP、HSP
対応コーデックSBC、AAC
モード切り替えANC/外音取り込み/ノーマル
(低遅延モード)
バッテリー駆動時間最大7時間(ノーマル)
最大6時間(ANC)
※ケース込みで最大32時間
ケース充電USB-C
ワイヤレス充電
防水規格IPX5
サイズ67×25×31mm
重さ約42g(イヤホン&ケース)

前回紹介した「Air Pro」との違いは、ドライバーユニットが小型化していることやBluetoothのバージョンが5.2になっていること、低遅延モードが搭載されていること、そしてケースの充電がワイヤレスでもOKになっている点が挙げられます。

最大28dBまで低減可能なアクティブノイズキャンセリング性能に加え、外音取り込みモード、長時間のバッテリー駆動、片耳対応のTWS、IPX5防水性能といった機能は引き続き採用されています。

また嬉しいことに操作面にも少し変更が加えられ、イヤホンから音量の増減ができるようになり、押し込む感じのタップ操作から軽く触る感じのタッチ操作へと変更されました。

タッチ操作になったことで、「Air Pro」ではうまくモード切り替えができなかった点が改善され、その他の操作もしやすくなったことから、全体的に操作感が改善したと思います。

実機レビュー

ということで実機を使ってのレビューをまとめていきますが、その前に付属品を紹介。

イヤーピースとイヤーフックが付属

こちらも一般的なワイヤレスイヤホンの同梱品ですが、取説とイヤーチップ、USB-A to USB-Cケーブルだけでなくイヤーフックが同梱されています。

よくあるビニールの小袋に入れられたスタイルではなく、しっかり個々で入っているのは高級感というか、ちょっといい感じに見えますね。

ちなみにイヤーピースとイヤーフックはこんな感じ。

すでにイヤホン本体にはMサイズのイヤーピースとイヤーフックが取り付けられているた、ピースに関してはMサイズは2つあることになります。

つけ心地も悪くなく、ピースとフックを使ってうまく調整できるのは良いですね。

ケースはスリムで軽量、コンパクト

「EarFun Free Pro」は、これまでのシリーズと比べても縦長スリムなケースが特徴です。

「EarFun」のイヤホンケースは、見た目の雰囲気よりも軽いケースが多いですが、「Free Pro」も例にもれずイヤホン込みで約42gと非常に軽いです。

ケースの大きさは、幅67×奥行25×高さ31mmの大きすぎず小さすぎずちょうどいい感じで、パンツのコインポケットにギリギリ入るくらいのサイズ感です。

幅が広いほうにイヤホンが入っているデザインのケースは多いですが、細い川にイヤホンが収納されているデザインのものは少ない気がします。

タップではなくタッチになって操作感が改善

何度も書いてしまっていますが、「EarFun Air Pro」はイヤホンのボタンを少し押し込む感じのタップ操作でしたので、どうもうまく反応せず使いづらかった部分がありましたが、「EarFun Free Pro」は、タッチ・コントロールになったおかげで押し込む動作が必要なくなり、手軽に操作できるようになりました。

このおかげで、モードの切り替えも楽ですし、ボリューム増減の操作などもできるようになったので、「EarFun Free Pro」の方が操作感は非常に良いと感じます。

一応、タッチ操作についても以下に紹介しておきます。

タッチ操作について

音楽再生時
再生 / 一時停止2回(左/右)
曲送り3回(右)
音量を上げる1回(右)
音量を下げる1回(左)
ハンズフリー通話
(着信・通話時)
電話を受ける / 切る2回(左/右)
受話拒否
2秒以上長押し(左/右)
2つの通話を切り替え3回(左右)
その他の機能
音声アシスト起動
2秒以上長押し(右)
モード切り替え
※ANC→外音取込→ノーマル…
3回(左)
低遅延モード切り替え
2秒以上長押し(左)
ペアリングモード
3秒以上長押し(左右同時)
リセット
※ケースに入れた状態で
10秒以上長押し(左右同時)

音楽を前に戻す操作はできませんが、それ以外はソツなく操作できると思いますし、クセのある操作はしなくても良いため、この点も使い勝手が良いと感じます。

イヤホンも軽量で、スリム化

「EarFun Free」のときに感じたイヤホン本体の大きさも改善され、バッテリー駆動時間も最長6~7時間と長く、ANC搭載となったにも関わらずスリムになったと感じます。

片耳4gほどと軽量ですし、着け心地もイヤーピースとフックでうまく調整することができるので、装着感もわりと快適だと思います。またイヤホン本体はIPX5の防水規格となっているため、アウトドアやアクティビティでも気軽に着けていけるのも魅力的です。

音質はスタンダード、ANCも地味に効いてて悪くない

音質についてですが、高音も煩すぎず低音も響きすぎず、スタンダードというか可もなく不可もなくという感じです。

これも悪い意味ではなく良い意味で、音割れなどもありませんし、よほどのこだわりが無い限りは問題はないはずです。

低音に関して言えば「Air Pro」の方がより響く感じがありましたが、「Free Pro」はそこまで響かず、かといって軽いわけではありませんので、音質にこだわる場合を除いて普段使いとしては不満はないものだと思います。

アクティブノイズキャンセリング機能については、例えば車のアイドリング音や空調、冷蔵庫の音など低い音はそれなりにカットしてくれます。

もちろん周りの音が聞こえなくなるような感覚ではなく少し遠く聞こえる程度に抑えるだけですが、音楽を流している状態なら周りの音はそれほど気にならず、カフェや移動中、電車の中などであれば十分効いていると感じます。

この価格でANCが”効いている”感じがあるので、「EarFun Free Pro」はアリだと思います。

外音取り込みモードはイマイチ

ただ外音取り込みモードに関して、確かにノイキャン時に比べれば外の音を拾う感じはありますが、ノーマルとそこまで変化を感じず正直イマイチでした。

そのため、カフェや通勤・通学など落ち着いた場所や見知った場所での移動時であれば問題はないと思いますが、アクティビティや案内を聞きたい場合など周囲に気を配る必要があるときには少し使いづらい印象です。

それでも必要に応じてイヤホンを外せば良いわけですが、着脱検知による自動再生・停止機能があるわけではないため、毎回手動で操作しないといけない点も少し面倒ですね。

このあたりが「EarFun Free Pro」の気になるポイントですが、外音取り込みを気にせず、着脱検知がなくても構わないから安価でANC付きのイヤホンが欲しいのであれば、十分検討する価値はあると思います。

ちなみに低遅延モードに関しては、ゲームプレイなどはしないため違いを感じることはできませんでした。

この点については取説にも書かれていますが、音楽再生だけで利用する場合はオフの方がいいようなので、ゲーム目的でなければ気にしなくても良いと思います。

ワイヤレス充電に対応(復活?)

あまり違いを感じられなかった外音取り込みモードはさておき、個人的に嬉しいポイントの一つは「Free Pro」はワイヤレス充電に対応した点です。

すでに身の回りのアイテムがワイヤレス充電の対応有無で選ぶことが多くなっている私としては、「Air Pro」がワイヤレス充電に非対応だったことがネックでしたが、「Free Pro」は対応したため、それだけでも選択肢に含めるべきだと思っています。

もちろんUSB-Cで充電するのが手間でない人やワイヤレス充電対応デバイスを使っていない人だとメリットを感じないかもしれませんが、置くだけで充電できるという手軽さに慣れると、いちいちコードを挿す手間が億劫になります。

ちなみにUSB-Cポートはこちらにあります。

お気づきの人もいると思いますが、「EarFun Free Pro」にはペアリング用のボタンなどは搭載されていません。

そのためペアリング設定は、イヤホン本体のタッチセンサを長押しすることで移行します。
(細かい操作は、前述の”タッチ操作について”を御覧ください)

マルチペアリングはできないけど切り替えは楽

あと一点、仕方のないところで言うと「EarFun Free Pro」はマルチペアリングに対応していません。

一度ペアリングした状態でケースの蓋を開けると、前回接続していたデバイスに自動的に接続することができますので、1台のみを使う方はとくに問題があるわけではありません。

もし複数のデバイスを行き来するような使い方を考えているのであれば、少し手間が発生してしまうことだけ注意してください。

ちなみに「Apple iPhone SE(iOS)」と「Google Pixel 5(Android)」の両方で使ってみましたが、どちらも問題なく使え、アシスタント機能(Siri / Google Assistant)もちゃんと機能しました。

ただアシスタント呼び出しが長押し操作なので、呼び出すまで少し間があるのは残念かも。

バッテリー駆動時間も十分

バッテリー駆動時間について、ANCをオンにした状態であってもとりあえず4時間程度は連続使用しても残量はありましたので、通勤や通学はもちろん作業するときでも安心して使えるイヤホンだと思います。

さらにケースの充電を合わせれば最大で32時間駆動となりますので、普段の利用が短い時間であれば、週に1回でもケースの充電をしておけば心配はありません。

また充電の手間もワイヤレス充電に対応しているため、置くだけでOKなので手軽に気軽に使えるイヤホンだと思います。

まとめ – バランスの取れた低価格ANCイヤホン

ということで、「EarFun Free Pro」についてレビューをまとめてきました。

使ってみた感想として、「EarFun Free Pro」は低価格帯のアクティブノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホンとしては非常にバランスの取れた良いイヤホンだと思います。

外音取り込みがうまく機能していない点は勿体ないと感じましたが、ANCの効きも感じることができますし、音質もクセがなくスタンダード、ワイヤレス充電対応と扱いやすい点も良いですね。

通常価格もAmazonでは5,999円(税込)と手頃な点も魅力で、低価格帯でもANC付きの良さそうなイヤホンを探していたり手頃でも使いやすく機能が良いものを探しているのであれば「EarFun Free Pro」はオススメですので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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