過去に第10世代のCPUを搭載するChromebookということで、名前だけは触れていましたが、「Dragonair」と「Dratini」という2つのモデルに関して、Geekbenchにベンチマークが登場したようです。
また、これらのモデルには第10世代Comet LakeのCPUが搭載さられ、PentiumからCore i7までのバリエーションが存在することが明らかになっています。
Geekbenchに登場したそれぞれのベンチマークについては、以下のようになっています。
いずれも「Hatch」と呼ばれるボードをベースにしているので、すでに発表されている「ASUS Chromebook Flip C436」や「Samsung Galaxy Chromebook」などを見てもらうとおり、ハイエンドなChromebookであることは予想できます。
今回のベンチマーク結果では、「dratini」のみにCore i7、それ以外のCore i5やi3、Pentiumは共通となっていて、どちらも少なくとも16GBRAMを搭載できることがわかりました。
過去のリークによれば、どちらが上位モデル…というような区分ではなく、「Dragonair」がコンバーチブルタイプ、「Dratini」がクラムシェルタイプということのようです。
上記のコミットで使われている略語を説明しておくと、
- KB_BL → キーボードバックライト
- FPS → 指紋センサ
- Stylus → スタイラス
- TS → タッチスクリーン
を示していますので、クラムシェルの「Dratini」は共通してHDMIポートを搭載し、バリエーションによって指紋センサやタッチスクリーンの有無が変わること、「Dragonair」はキーボードバックライトの有無ということのようです。
ここで思い出すのは、HDMIポートを搭載したクラムシェルタイプのハイエンドなChromebookと言えば、最近ではDELLの「Latitude 5400 Chromebook」があります。
そして同じく「Latitude 5300 2-in-1 Chromebook」というコンバーチブルタイプのChromebookと2機種で登場しています。
このことを考えれば、「Dragonair」と「Dratini」はエンタープライズ向けのChromebook Enterpriseに準ずるデバイスである可能性が高いと思います。
とはいえ、現時点ではこの他の詳細やメーカーについては明らかになっていませんので、ただのハイエンドという可能性もなくはないですが、すでにDELLが同じような構成でリリースしていることを考えると、エンタープライズ向けと考えるのが自然な気がします。
個人的に、メーカーについては、すでにCESで上位モデルを発表済みなASUSとSamsung、EP向けをすでに出しているDELL以外な気がしています。
となると明確なエンタープライズモデルのないHPかLenovoあたりかな…と思っていたり。
いずれにしても、現時点でベンチマークが登場したとなれば、4月のGoogleイベント Cloud Nextで発表される可能性もあると思いますので、続報に期待です。