Google Workspace 週間まとめ (12/5週): Gmail からチャット共有や Meet の新機能、ドライブの AI など

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Google Workspace 週間まとめ (12/5週): Gmail からチャット共有や Meet の新機能、ドライブの AI など

この記事では、2025 年 11 月 29 日から 12 月 6 日までの 1 週間に発表された Google Workspace 関連の主なアップデートをまとめています。

今週は、Gmail と Google チャットの連携強化、Meet の字幕とハードウェア改善、ドライブの UI 刷新や Gemini 連携機能の拡張など、日常的な業務にも直結する更新が多く展開されました。また、管理者向けの権限制御や、教育向け Classroom のアップデートも含まれています。

以下、各トピックの内容を詳しく紹介します。

目次

Google チャット : スペースへの「参加リクエスト」を制御可能に

Google チャットのスペース管理者が、リンク経由の「参加リクエスト」を無効化できるようになりました。

これにより、外部共有リンクを取得したユーザーが申請を送ること自体を防げるため、意図しないリクエスト対応の手間が減り、クローズドなスペース運用がしやすくなります。

Google Classroom : 教育者が「公開ノートブック」を課題として割り当て可能に

Google Classroom では、NotebookLM の公開ノートブックを課題に添付できるようになりました。

これまで教師自身のノートブックに限定されていたため、オープン教材や共有リソースを授業へ反映しづらい側面がありましたが、今回の変更で教材活用の幅が広がります。

Gmail : メールを Google チャットに直接共有できる新機能が追加

Gmail のメッセージを Google チャットの DM やスペースにそのまま共有できる機能が追加されました。

これまではリンク転送や引用が必要でしたが、ワンクリックで共有できるようになり、チームでの確認や後続の議論がスムーズになります。

Google Meet : ライブ配信の翻訳字幕で「言語選択」がモバイルでも可能に

Meet のライブ配信を視聴する際、モバイルアプリでも視聴者が独自に翻訳字幕の言語を選択できるようになりました。

言語設定が発表者側ではなく視聴者単位で行えるため、多言語環境のイベントで理解しやすさが向上します。

Google Meet : 翻訳字幕に新たに「広東語」が追加

Meet の翻訳字幕対応言語に「広東語(Cantonese)」が加わりました。

多国籍チームや教育機関など、アジア圏ユーザーの利用シーンでメリットが大きくなります。

Meet ハードウェア : タッチコントローラーの UI を刷新

今後数週間をかけて、Mimo や Logitech Tap などの Meet ハードウェア向けタッチコントローラーによりシンプルで効率的な UIが展開されます。

操作項目が整理され、会議前の設定確認や入室の流れがわかりやすくなります。

Meet ハードウェア : 「Connect room」によるシームレスな入室が可能に

新機能 Connect room が早期プレビューとして導入されます。

ユーザーのデバイスと会議室の Meet ハードウェアを超音波による近接検出で認識し、コード入力不要でミーティングを開始できる仕組みです。会議室の手配や入室を簡素化する改善として期待されます。

Meet ハードウェア : BYOD をサポート開始

ChromeOS ベースの Meet ハードウェアを導入している会議室などで、Lightware のスイッチャーを使ったBYOD(自分のデバイス持ち込み)に対応しました。

USB-C ケーブル 1 本で、ルーム内のカメラ・マイク・ディスプレイを自身のノートパソコンで利用でき、会議室の柔軟性が向上します。

Google ドライブ : Gemini によるフォルダの「分析情報」が拡張

Gemini が Google ドライブのフォルダ内のファイルを解析し、フォルダ上部に要点や関連内容を自動表示する機能が拡張されました。

個別ファイルを開かなくても概要を把握できるため、資料の確認や整理の効率化が期待できます。

Google ドライブ : PDF・動画・画像・音声ビューアの UI を刷新

ドライブの閲覧 UI が全面的に更新され、PDF の左サイドレールや動画での字幕検索など、視認性・操作性を高める改善が行われました。

大量ページの PDF を扱うユーザーや、動画資料を確認するビジネス利用で特に効果が大きいアップデートです。

Google Workspace Studio : ノーコードで AI エージェントを作成可能に

Google は Workspace Studio を正式に発表し、ノーコードで AI エージェントを作成・管理できるようになりました。

メール対応や文書整理などワークフローの自動化を、専門知識がなくても進められるため、部署単位での業務改善を促進します。

まとめ

今週の Workspace アップデートは、Gmail・チャット・Meet といった基本ツールの使い勝手を高める改善に加え、ドライブの UI 刷新や Gemini インサイト強化、Workspace Studio の正式提供など、日常業務の効率化と AI 活用の推進が主な内容でした。

また、Google は 2025 年の終わりに合わせて、教育分野での取り組みに関する総括を公開しています。

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著者情報

尾村 真英のアバター 尾村 真英 Technical Writer

HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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