今回のお話は、なにか固有のモデルがあるわけではなく、今後登場するChromebookにComet Lake世代のCPUを搭載する可能性と計画があることが明らかになったというものです。
About Chromebooksでは、以前も「drallion」と言う名前のボードをベースにするChromebookへComet Lake世代のCPUを搭載するようだという報告をしていましたが、今回Chromeium Gerrit上に実際進行している内容がコメントされていたため、今後登場することは間違いないこととなりました。
現時点では、Comet Lake世代のどのCPUが採用されるかは定かではありませんが、UシリーズとYシリーズが存在していますので、開発者向けなどのハイエンドモデルにはUシリーズ、非開発者や一般ユーザー向けハイエンドにはYシリーズなど、モデルによる違いはもちろんあるかと思います。
Intelによれば、新しいUシリーズプロセッサは前世代よりも最大16%のパフォーマンス向上とLPDDR4X RAMのサポートなど多くの面でメリットがあります。
このあたりはIntelの発表内容や他メディアを見て頂く方がわかりやすいと思います。
DELLのChromebookかもしれない
また、この「dorallion」と名付けられたボードは、「Sarien」というボードを参照に構築されていることがChromium Gerrit上にコメントされています。
ここでふと気づくことといえば、当ブログでも以前紹介していますが、「Sarien」はDELLの関係者が携わっていることから、DELL製のChromebookである可能性が高いとされています。
そしてそのDELL製らしき「sarien」をベースにして構築されているとしたら、同じくDELLのChromebookである可能性もあるかと思います。
また興味深いことに、「drallion 360」というコードネームも存在することが報告されているため、「sarien」と同じくデタッチャブルキーボードを採用するかと思いきや、360度ヒンジを持つ2-in-1デバイスとなる可能性も出てきました。
とは言うものの、現時点ではまだ断定できる要素も少ないので、今後開発が進んで情報が出てくるまで待つしかありません。
そもそも、Comet Lake搭載のChromebookというのもようやく動き出したという感じですので、その正体が明らかになるのはかなり先のことになりそうです。
ちなみに「Sarien」は、DELLの「DELL Latitude 5400 2-in-1 Chromebook Enterprise」であることがわかりました。
参考Confirmed: Drallion baseboard to use just announced Intel Comet Lake for Chromebooks