「Samsung Galaxy Watch5」をレビュー。 バランス良しのWear OS スマートウォッチ

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今回は折りたたみ式スマートフォン「Galaxy Z Fold4 / Z Flip4」とともに2022年9月末に日本発売となった、サムスンの新型スマートウォッチ「Samsung Galaxy Watch5」をお借りする機会を得たので実機レビューをしていきます。

「Galaxy Watch5」はケースサイズが40mmと44mmの2種類があり、カラーもそれぞれ3色を選べます。また、上位モデルとして「Galaxy Watch5 Pro」も用意されていますが、今回の実機は「Galaxy Watch5」の44mmのグラファイトカラーのモデルです。

目次

実機レビュー

ディスプレイは450×450のSuper AMOLEDでサイズは1.4インチ、サファイアクリスタルガラスを使用しているため頑丈です。またディスプレイは明るさや色味などがハッキリとわかり、屋内でも屋外でも文字盤が見やすいことが特長です。44mmというサイズも相まって、表記も見やすいというのが良いですね。

44mmと大きめのケースですが、装着してみると見た目の印象よりも軽く薄いと感じるため、ずっと装着していても負担はほとんどありません。ちなみに重さはバンド込みで実測54gでした。

また側面部分にはカスタマイズ可能な2つのボタンが備わっていて、クラウンとは違い出っ張りもそこまでなく、手首をついたときにボタンを間違って押してしまうことなどはありませんでした。縁部分までがスクリーンになっている(曲面スクリーン)タイプではないので、何かの拍子にスマートウォッチを当ててしまっても傷がつきにくいことも良かったポイントです。

一方、画面をスクロールさせる方法がタッチ操作しかないため、細かいタッチ操作が苦手な人にとってはあまり嬉しくないかも(iPhoneやPixelのようにクラウンを回してスクロールできない)。

手首への負担という点で、本体裏面も凹凸はそこまでなく長時間着けていても痕が残ったりはしなかったので、1日中やバッテリーが無くなるまで着けっぱなしにしておく人でも安心です。

初期のスポーツバンドはシリコン系の柔らかい素材、ピンで固定するタイプなので簡単に取り外しや交換ができます。「Galaxy Watch5 44mm」のベルト幅は20mmバンドのため、同幅で同じピン式のバンドであれば好みのバンドが使える点は良いです。

「Galaxy Watch5」シリーズは、Samsung独自のセンサーを搭載し、3つのヘルスセンサを組み合わせた独自チップによって心拍数や血中酸素濃度、ストレスレベルなどを測定することが可能です。また体組成測定機能で体脂肪率や骨格筋を分析させたり、4つの睡眠段階(非睡眠状態、レム睡眠、浅い睡眠、深い睡眠)の追跡、いびきの検出なども行うことができます。

S Healthアプリのホーム画面

測定結果や健康状態を確認するためにはSamsung謹製アプリの「S Health」をインストールする必要があります。アプリ自体は使いやすく結果なども見やすくて良いのですが、使うためにはGalaxyアカウントに登録必須となります。これについてはもう少し自由度があっても良いのでは?と思います。

ちなみに現状ではS Healthで集計したデータをAndroidアプリのヘルスコネクトを使うことで、Google Fitなどと共有することができるようになりましたが、ヘルスコネクトがまだベータ版のため注意が必要です。

ヘルスコネクト(ベータ)

「Galaxy Watch5」を実際にウォーキング時の測定や睡眠測定などで他のスマートウォッチとともに利用しましたが、ほとんど変わらずデータも取れていましたし、日々の健康管理用のスマートウォッチとしては十分過ぎるレベルだと思います。

またバッテリー駆動時間もWear OS搭載スマートウォッチとは思えないくらい持ちが良く、筆者の使い方では「Galaxy Watch5」でも2日近く持ちました。

日中の通知は30〜70件程度、40〜1時間分のウォーキング測定(GPS有り)、23:00-7:00でおやすみモード(就寝モード)、睡眠測定あり、その他はデフォルトの設定で大体24時間45%のバッテリー消費(100→55程度)でした。Wear OS搭載スマートウォッチだと1日持たないモデルも多いですが、1日以上は確実に持つモデルは結構貴重だと思います。

機能という点で「Galaxy Watch5」が便利だと思ったところは、運動の自動検出があること、スマートフォンと連動したおやすみモード(就寝モード)があること、専用アプリから細かく設定ができる点です。

例えば同じWear OSを搭載する「Google Pixel Watch」には運動の自動検出はなく、スマートフォンとおやすみモードの連携もなく、アプリから測定機能のオン・オフや間隔の変更といった細かい調整もできません。何より設定できる項目が見やすく、わかりやすいというのが大きいです。

「Pixel Watch」とあえて比較するのであれば、正直、このあたりの設定や日常における使い勝手の良さというのは確実に「Galaxy Watch5」のほうが上でした。一方、日常での使い勝手という面において、健康測定・運動測定などに不満はないものの電子決済サービス、例えばSuicaに対応していない点が惜しいと思いました。

とは言え、NFCには対応していますのでVISAタッチやコンタクトレス決済などであれば使えますし、仮にGalaxyシリーズのスマートフォンを使っていればほとんどのモデルでFelica(おサイフケータイ)を使うこともできます。なので、使っているデバイスや住環境次第ですが人によっては大きなデメリットにはならないと思います。

Suicaなど国内向けの機能がないにしても、全体的に非常に良くできたWear OSスマートウォッチで国内外で評価の高い理由も納得できます。ただ、アカウント作成やら何やらでGalaxy推しが強い点は好き嫌いがあるかもしれません。

まとめ

ということで、今回は「Samsung Galaxy Watch5」の実機レビューをしてきましたが、最近のWear OSスマートウォッチの中でも非常の良い出来のモデルだと思います。性能も機能もやり過ぎずちょうど良いですし、日常生活で不足を感じることもなくバランスは良いと思います。とくにバッテリー駆動時間も1日以上でしたので、充電の手間をできる限り減らしたいという人にも向いています。

Wear OSなのでAndroidスマートフォンとの相性も良いですし、アプリをインストールすればSamsungのスマートフォンに限らず機能を使うことができますので、Androidユーザーにはおすすめの1台です。

ちなみに並行して「Samsung Galaxy Z Fold 4」の実機レビューも行っていますので、興味があればそちらもぜひご覧ください。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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