今回は、手頃な価格でハイブリッドアクティブノイズキャンセリング機能を搭載したオーバーイヤーヘッドホン「OneOdio SuperEQ S1」の実機レビューをしていきます。
この「SuperEQ S1」は、低価格ながらしっかりとした作りと効いているANC、スタンダードな音質に長時間駆動とかなりバランスの良いヘッドホンで、高価格帯のヘッドホンを買うことに抵抗はあるけど手頃でANC搭載のものを試したい人にはオススメです。
なお今回は実機を提供していただいてレビューしています。
実機レビュー
まずは「OneOdio SuperEQ S1」の基本仕様から紹介です。
対応コーデック | AAC/SBC |
プロファイル | AVRCP A2DP HFP HSP |
周波数 | 20Hz~20KHz(BT) 16Hz~40KHz(AUX) |
スピーカー直径 | 40mm |
騒音低減 | 28~33dB |
接続 | Bluetooth 5.0 AUX |
充電時間 | 2時間 |
バッテリー駆動時間 | 最長45時間 |
モード | ANC 外部音取込モード |
その他 | マルチポイント対応(2台) 物理ボタン操作 microUSBポート |
個人的にコーデックやプロファイルには特にこだわりがないため気にしませんが、概ね一般的な仕様になっていてバッテリー駆動時間も長く、2台同時接続のマルチポイント対応となっている点は使い勝手が良いと思います。
ただ、充電に使うポートがmicroUSBとなっているのが残念ですね。これについてはAmazonの商品ページなどに明示されていないので、さっと概要を流し見しただけでは購入後に気づくパターンの可能性もありそうです。
付属品
まずは付属品の紹介ですが、SuperEQのロゴが入ったポーチにUSB-A to microUSBケーブル、3.5mmAUXケーブル、飛行機用アダプタと取説類になっています。
付属品に文句はありませんが、やはりmicroUSBだったのが残念ですね。
外観
続いて本体の外観チェックですが、地味なデザインではなくそれなりに派手な印象です。
ちなみにこのヘッドフォン、カップの部分を折りたたむことができるのでコンパクトに持ち運ぶことができます。専用のポーチにも折りたたんで入れるようになっています。
ただ厚みというかサイズ感はそれなりにあるため、マチの大きいバッグなどでなければ膨らみが気になるかもしれません。
またイヤーカップの両面には”Super EQ”のロゴがデカデカと入っているので、色も含めてデザインの好みが分かれると思いますが、装着してしまえば自分からはわからないので良しとしましょう。
全体の質感は悪くなく、安価なヘッドフォンにありがちなチープさはあまり感じません。
ただ、操作ボタンを押し込んだときにパキパキという感じのプラスチック感があるので、細かく見ていくと価格なりの部分はあると思います。
ボタン&操作方法
ボタンは4種類、ボリュームアップ(次の曲)とダウン(前の曲)、その中央に電源ボタン(再生/停止/ペアリング)、一つ離れたところにあるのはモード切替ボタンとなっています。
取説は日本語表記はありますが、なぜかボタン操作の部分は英語のままなのでここで簡単に操作方法を紹介。
単押し | 長押し | |
○○ボタン(上) | 音量アップ | 次の曲(2秒) |
真ん中ボタン | 再生/停止 | 電源オンオフ(2~3秒) ペアリング(5秒) |
○ボタン(下) | 音量ダウン | 前の曲(2秒) |
モード切り替えボタンは押すとANCモードとアンビエントモードを切り替えます。
かなりシンプルな操作なので困ることはないと思いますが、取説がパッと見でわかりづらいのは慣れていない人にとってはマイナス点でしょうか。
イヤーパッド&装着感
イヤーパッド部分はそれなりに厚みがありますが、クッション性もあるので装着した感じは悪くありません。
ただ、最初に着けたときにはややキツめに感じたので、圧迫感が苦手な人だと厳しいかもしれません。
オーバーイヤータイプのヘッドホン全般に言えることかもしれませんが、長時間着けることを前提とするなら実機を試せるモノを選ぶほうが安心だと思います。
最初なんとなくキツかったものの、数時間くらい着けて仕事をしていたらいつの間にか慣れましたので、このあたりは人によりけりです。
音質について
音質は低音や高音が強調しすぎないスタンダードな音なので聞きやすいですが、言ってしまえば普通の音だと思います。
何となく低音が効きすぎると音割れしそうな気がしますので、低音を重視する人や大音量で聞きたい人は向いていないかもしれません。
周囲音取り込みモードにすると、わずかに音が薄く聞こえる感じがありますが、基本的にはANCモードで使うことになると思うので、その場合は特に気になることはないと思います。
今回試した実機では、ホワイトノイズや耳鳴りなどは特にありませんでした。
ANC機能について
「OneOdio SuperEQ S1」のウリであるハイブリッドANC機能は、室内で扇風機やエアコン、室外機や換気扇、ゲーミングPCのファン音などはしっかりカットしてくれるので悪くない印象です。
キーボードの打鍵音もハードタイパーじゃなければ気になりませんし、音楽を流していれば話し声などはほぼ気になりませんので、カフェや学校などで使うにはちょうど良いと思います。
実際に近所のスタバでも使ってみましたが、音楽を流していればほとんど周りの音が気になることはありません。
ただ、スピーカーの近くにいるとあまり効果を感じない(比較で使ったAirPods Proはそれなりにカットしていた)ため、位置取りに注意は必要です。
オーバーイヤータイプのヘッドホンなのである程度の遮音性もあり、ANCを使えばそれなりに周囲の音はカットしてくれますので、価格を考えれば十分アリだと思います。
一方で、周囲音取り込みモードはイマイチという感じで、一般的に言われるノーマルモード(ANCでも周囲音取り込みでもない)と同程度と考えておくと良いと思います。
まとめ
ということで、今回はオーバーイヤータイプのハイブリッドANC搭載「OneOdio SuperEQ S1」をレビューしてきました。
これまでも安価なANC搭載のイヤホンタイプはレビューしてきましたが、やはりオーバーイヤータイプのほうが遮音性も高くANCっぽさを感じることができます。低価格でも音だけでなくある程度の遮音性、ANCの効きを重視するのであればオーバーイヤータイプの「OneOdio SuperEQ S1」は良い選択肢になると思います。
時折、Amazonではクーポンセールなども実施しているようなので、低価格でも使えるANC搭載ヘッドホンを探している人や興味のある人はぜひチェックしてみてください。