マイクロソフト「Surface Go 2」のPentiumモデルをレビュー。サブとしてはやっぱり優秀

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今回は「Microsoft Surface Go 2」を2週間ほど使う機会を頂きました。

実際に使ってみた「Surface Go 2」は、国内で販売されているモデルのうち、Pentium Gold 4425Yと8GBRAM、128GB SSDを搭載する中間モデルとなっています。

私は前モデル「Surface Go」を購入していますので、それと比較しつつ「Microsoft Surface Go 2」の使用感をざっくりレビューしていきたいと思います。

目次

Surface Go 2 のスペック

OSWindows 10
(Sモード)
ディスプレイ10.5インチ
1,920×1,280
Gorilla Glass 3
CPUPentium Gold 4425Y
Core m3-8100Y
RAM4GB
8GB
内部ストレージ64GB eMMC
128GB SSD
外部ストレージmicroSD
リアカメラ8MP AF
フロントカメラ5MP(1080p)
Windows Hello対応
ネットワークWi-Fi ax (Wi-Fi 6)
Bluetooth 5.0
LTE(オプション)
ポートUSB-C ×1
Surface Connect ×1
3.5mmヘッドフォンジャック
(Surface Dial 対応)
バッテリー最長10時間
サイズ245×175×8.3mm
重さ544g(本体のみ)

国内で一般向けに販売している「Surface Go 2」は、以下のような3つの構成と価格になっています。

  • Pentium 4425Y / 4GBRAM / 64GB eMMC : 65,780円
  • Pentium 4425Y / 8GBRAM / 128GB SSD : 85,580円
  • (LTE) Core m3-8100Y / 8GBRAM / 128GB SSD : 107,580円

ビジネス向けはまた違った品揃えになっていますが、海外に比べて選択肢が限られています。

またこの価格は本体価格のみとなっているため、キーボードを含めると12,980円もしくは16,940円が追加でかかる点にも注意が必要です。

個人的には、今回レビューしている間のモデルか、 m3モデルの非LTEモデルがあればそちらを試したかったのですが、残念ながら一般向けはm3モデルがLTE対応のみとなっていたので、そこが少し残念ですね。

少し広く、より良いディスプレイに

前モデルとの大きな違いは、ディスプレイが10.5インチとやや広がって解像度も1,920×1,280となっています。

ベゼルが狭くなることで、同じサイズを維持したまま画面サイズがアップしているため、使い勝手はそのままで表示領域が広くなりました。

左側「Go 2」 / 右側「Go」

僅かな違いではあるものの、「Surface Go 2」の方が”今っぽい”感じになっているのがわかると思います。

ただそうは言っても、最新機種という観点から見てしまうと、やはりまだベゼルは厚め。

そのため、「Surface Go 2」は前モデルからのマイナーチェンジというイメージの方が正しいかもしれません。

もちろんディスプレイ自体はとてもキレイで反応も良いので、写真や動画を見るときでも色味に悩まされることはほぼないはずです。

軽量コンパクトで手軽

ディスプレイが大きくなってもサイズが変わらず、前モデルと同じく本体の完成度の高さとコンパクトさがあることが素晴らしい。

マグネシウム合金の本体と薄型キーボードカバーのおかげで、丈夫さもあるし嵩張らずに重さも785g(実測)程度ですので、持ち運んでスキマ時間に作業するにはベストなデバイスだと思います。

キーボードは日本語配列のみ

今回の「Surface Go 2」も、国内で正規購入できるキーボードの配列は日本語のみとなっています。

前モデルと本体サイズ、キーボードは全く同じなので流用できますが、ファンクションキーの配置が変更されています。

このサイズなので、おそらく触り始めは使いにくく感じる方もいると思いますが、使っていると案外慣れてくるので、出先や本作業とは別で簡単な文章やメールを作成したり、コミュニケーションツールとして使うには十分だと思います。

個人的には英語配列のキーボードも公式で選択できるようにしてくれればよかったかなと思います。

Windows Helloも便利

また手軽さを感じる要因の一つだと思うのが、前モデルから引き続き採用されているWindows Helloです。

スリープから復帰して、指紋センサやPINを入力するより手軽くスピーディーにログインできるのはとても便利です。タブレットとして使うときにもわざわざ操作せず行けるのが良いですね。

あとはWebカメラ自体も1,080pに対応しているため、Web会議などに使うデバイスとしても活躍できます。

軽作業なら問題なしのスペック

前モデルでも同じでしたが、あまり重くない一つの作業に集中して使う分には特段の問題はありませんが、例えばエクセルでそれなりの量のファイルを操作したり、Lightroomを使って20~30枚ほどのRAWファイルを扱うと厳しさを感じます。

今回はSモードのまま利用しているため、Microsoftストアから入手したLightroomを使って試しています。

10枚くらいならさほど気にならないのですが、枚数がそれなりになってくると動作や書き出しも少しラグい感じがありました。

ただSSDを搭載しているおかげもあってか、少しまてば使えるという感じなので、気合入れた作業には向きませんが、ライトに数枚編集するなどであれば十分だとい思います。

参考までにCINEBENCHのCPUスコアです。

大手のメディアが比較などを行っているので当ブログでは割愛しますが、Pentium Gold 4425Yのモデルは正直、前モデルとはさほど違いがないと感じました。

ブラウジングやメール、動画閲覧、書類の作成やエクセル、パワーポイントの利用、もちろんクラウドベースの作業であれば快適にこなせますし、コンパクトさと手軽さで出先でもどこでも作業に取りかかることができるので、ここは仕方なし。

家庭や学校、ビジネスでもシンプルなエクセルシートなどであれば問題なく動きます。

m3モデルであればもう少し余裕のある動作になるんだろうと思いますが、結局のところメイン機にするには厳しい印象ですので、サブ機としてならとても優秀だと思います。

バッテリーが持つようで、持たない

あくまで私個人の使い方かつSモード限定ですが、”より良いバッテリー”の状態で大体3時間半~4時間というバッテリー駆動時間でした。

作業内容としては、Sモード限定なのでブログに関する作業をタブを4つくらい開いて、オンラインツールを使った画像編集しながらGoogleドライブでファイル管理、ときおりMSストア版のLightroomで写真を補正したりという感じです。

ただそれでも、前のモデルよりは少し持つかな…と思うので、改善はしているはずですが少し心配になります。

ちなみに省電力設定にすればおそらくもっと持つと思いますが、動作が緩慢になると作業効率に影響しますので利用しませんでした。

サイズ的にも長く作業するためのデバイスではなく、移動中や空き時間にサッと確認や対応をするためのデバイスだと思います。

と言うものの、USB-Cポートなのである程度の出力があるモバイルバッテリーなら充電もできますし、電源が確保できる場所で作業できればさほど問題ではないかもしれません。

価格もそうだけど、選択肢が欲しい

「Surface Go 2」はモバイル用途、サブ機としては素晴らしいモデルだと思います。

ただ、その割に本体とキーボードだけでもかなりのお値段になりますし、オフィスとセットで余計に高値になっているパターンもあるので、そこは自由がきくようにして欲しかったなと思います。

また、今回は3つのバリエーションしか選択できませんでしたが、個人的にはPentiumのLTEモデルやm3の非LTEモデルを出すなど、モデルの選択肢を増やしてくれるとなお良しだったと思っています。

それと英語配列のキーボードも公式で選択できるように…これは「Surface Go 2」だけのことではありませんが、次回はぜひともお願いしたいな。

まとめ – サブとしては間違いなく優秀

今回はSモードという制限付きで「Microsoft Surface Go 2」を2週間ほど試してみましたが、何だかんだ言ってもサブ機としては優秀で、Windowsで軽量・コンパクトな持ち運ぶためのデバイスを探している人にとっては最有力と言っても良いと思います。

やっぱりこのサイズ感と軽さは私の中ではベストな機種ですね。もう少し価格がお手頃なら良かったかなと思いますが、それでも全体の完成度は高くモバイル向けのコンパクトなノートパソコンを探している方ならきっと満足できるモデルです。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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