「Microsoft Surface Duo 2」をレビュー。2画面をどう活かすかがポイント

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マイクロソフトが昨年9月末に海外で発表した2画面の折りたたみスマートフォン「Microsoft Surface Duo 2」は、日本では2022年1月11日から発売されました。

前モデルは国内でリリースされなかったため、今回の「Surface Duo 2」が日本マイクロソフトから発売される初の折りたたみスマートフォンとなります。

今回、日本マイクロソフトより実機を貸し出していただきましたので、「Microsoft Surface Duo 2」の実機レビューをしていきたいと思います。

目次

実機レビュー

マイクロソフトの「Surface Duo 2」は折りたたみスマートフォンですが、最近主流の一つのディスプレイを折りたたむ方式ではなく、2つの画面が搭載されてディスプレイが分割されているスマートフォンです。

「Microsoft Surface Duo 2」をレビュー。折りたたみではなく2画面のデバイス

そのため2つの画面にまたがって表示させることもできますし、左右に分けて画面を操作することもできます。

画面をまたいで表示させる場合には、オーバービューにしてからアプリをヒンジ部分(折りたたまれる中央部分)にスワイプするだけでできます。

ただ上の画像のとおり中央のヒンジ部分で分断されて表示されてしまうため、アプリなどによっては見づらくなったり操作性が悪くなる可能性があります。Kindleなど分かれていても気にならないアプリもありますので、このあたりは使うアプリや用途次第というところ。

2つの画面に別々のアプリを表示させて使う場合には案外使い勝手は良く、左右が別々に動作するようになっているため、左側でブラウザを開きながら右側でメモを取る(逆も可能)など並行して作業をしたい場合などは便利でした。

左Chrome、右Keep

一般的なタブレットデバイスで画面を分割しようと思うと、わざわざアプリウィンドウを左右に持っていって…といったことをしますが、「Surface Duo 2」だとそれぞれの画面でアプリを開くだけなので、手軽に2画面で使えるのはメリットだと思います。

ただ同じアプリを左右に別々に表示させるということはできなかったので、あくまで別々のアプリを並行して閲覧・操作できるという点は注意が必要かもしれません。

ディスプレイを外側にして折りたたむとこんな感じ。

この状態では反対側のディスプレイは触っていても反応しないようになっていて、ダブルタップをすることでメインで使うディスプレイを反対側へと変更できます。そのため左右どちらのディスプレイも折りたたんだ状態で使うことができます。

ちなみに折りたたみができることでスタンドなどを使わず角度をつけて片面だけ表示させてみたり、2画面またいで表示した状態で上を入力画面、下をキーボード表示にして使うなどもできます。

例えばメールなどで文章を作成するとき、上の画面で表示させて下の画面はキーボード入力で使うといった使い方ができます。

しかしカメラがある側を下にすると出っ張りあって不安定になりますし、マイクロソフトのロゴがある側を下にすると今度はカメラがある面の方が重いため、角度をつけすぎると倒れてしまいます。

机の上において使わなければ別に気にすることもないですが、形やサイズ感から電子辞書っぽい感じ卓上に置いて操作できるかな?と思っていると少々難ありかもしれません。

一方で、手に持って使う場合だとスマートフォンとして考えると大きいですが、タブレットとして見ればコンパクトですし、案外持ちやすいと思います。

ヒンジがしっかりしているため閉じた状態だけでなく開いた状態でも持ちやすいところは悪くないと思います。とくに写真撮影するときにはどうしても本体を広げた状態で使うことになると思いますが、このときに持ちやすいことがありがたいですね。あと余談ですが、2画面だとカメラを起動させつつもう一つの画面で撮影した画像をすぐ並行して確認ができるというメリットがありました。

持ちやすさとか取り回しのしやすさでは、サイズ感やデザインは悪くないと感じましたが、使っていて気になったのはカバーなどをせずそのまま使うと指紋などがとても目立つことです。

デザインが良いので…ということだと思いますが、気になる人はカバーをつけるか常にマイクロファイバークロスなどを用意しておくほうが良いと思います。

ここでカメラで撮影した画像のサンプルを紹介しておきます。

上の3つの写真は、それぞれカメラアプリを使って特に補正などもせず”.5x”、”1x”、”2x”で撮影したものです。想像していたよりもかなりキレイに撮影できているという印象で、実際に使った感想で言えば悪くないと思います(上は圧縮されてしまうのでやや荒く見えます)。

最近のフラッグシップスマートフォンと比べるとやや荒い面はあっても、普段使いのスマートフォンとしては十分過ぎるかと思いますし、タブレットとしてみたら文句はとくにありません。

最後にスペックと価格について紹介しておきます。

OSAndroid 11
ディスプレイ(1画面)5.8インチ
1,892×1,344
ディスプレイ(2画面)8.3インチ
2,688 × 1,892
CPUSnapdragon 888
RAM8GB
内部ストレージ128GB
256GB
512GB
リアカメラ12MP広角
12MP望遠
16MP超広角
フロントカメラ12MP
ネットワーク5Gサポート
Bluetooth 5.1
Wi-Fi 6
ポートUSB-C
バッテリー4,449mAh
急速充電対応
その他指紋センサ
サイズ(オープン)145.2×184.5×5.5mm
サイズ(クローズ)145.2×92.1×11mm
重さ284g

Snapdragon 888と8GBRAMを採用したハイエンドなスマートフォンですので、日常使いはもちろんゲームでも十分な性能を発揮します。

ちなみに実機でGeekbench 5のベンチマークスコアを測定したところ、Single-Core Scoreが1110、Multi-Core Scoreが3559となりました。

性能面で特に気になることはなく、重たいゲームをプレイすることがなければ不満は感じないと思います。ただ性能とは別のところで、縦・横の向きの切り替えがスムーズではない印象を受けました。

これはAndroidの問題なのかデバイスの問題なのかはわかりませんが、何度か方向を変えないとなかなか画面の向きが切り替わらないというシーンがありましたので、ここは改善してくれることを期待しています。

価格についてですが、「Surface Duo 2」はストレージ容量による違いで価格に差が出ます。

価格
8GBRAM / 128GBストレージ¥184,580
8GBRAM / 256GBストレージ¥196,680
8GBRAM / 512GBストレージ¥220,880

良くも悪くも184,580円からスタートするわけですが、他にもハイエンドスマートフォン、ハイエンドタブレット、もちろん折りたたみ式モデルも選択肢に入るなかで、どこまで「Surface Duo 2」の2画面折りたたみデバイスという点に魅力を感じるかではないでしょうか。

面白いデバイスですがこの価格だと手が出しにくいという印象で、もう少し手の届きやすい価格になっていたら良かったかなと思います。

まとめ

ということで、ここまで「Microsoft Surface Duo 2」の実機レビューをまとめてきました。

他にはない2画面仕様の折りたたみ式スマートフォンですので、ハマる人にはハマる面白いデバイスだと思いますが、ネックになるのはやはり価格でしょうか。予算が許すのであれば一度は試していただきたいデバイスです。

すでに「Surface」シリーズのデバイスを使っている人はお揃いにしたり、2画面という点に魅力を感じる人、ユニークなデバイスが欲しい人は検討してみてはいかがでしょうか。

なお、当サイトはマイクロソフトアフィリエイトプログラムを利用して収入を得ています。今回は実機を貸し出していただき、レビュー記事を執筆しています。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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