Chrome OS向けキーボード「Logitech Slim Multi-Device K580」をレビュー!日本でも発売してほしい

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Chrome OS向けというより専用キーボードは、国内外ともかなり限られているのが現状ですが、昨年末に「Pixelbook Go」や「Pebble Mouse」などとともに”Made for Google”としてリリースされたのが、今回レビューする「ロジクール(Logitech) K580 for Chrome OS」です。

このキーボードは、Bluetooth接続はもちろんUnifyingによる接続にも対応しており、2つの機種に接続し、切り替えて使うことが可能になっています。

ちなみにChrome OS向けキーボードとしては、プレミアムな「BRYDGE C-Type」について以前レビューしていますが、実はBluetooth接続のキーボードやマウスは、例えばChromeboxやChromebookのドッキングモード使用時、ログイン直後に接続するときにタイムラグがあったり反応しなくなったりと、少々厄介です。

その点をうまく回避できるのが、Unifying対応のキーボードとマウスで、とくに正式にChrome OS向けとなった「Logitec K580 for Chrome OS」はまさにベスト。

ということで、今回は「Logitech K580 Slim Multi-Device Wireless Keyboard for Chrome OS Edition」(正式名称長い)のレビューをしていきます。

目次

購入するまでが手間

かなり紛らわしいのですが、「K580」というキーボード自体はWindows向けのものも存在するため、”for Chrome OS”となっているタイプを見つける必要があります。

そもそも「K580 for Chrome OS」は、日本では正式販売されていないため、公式ストアからの購入は国内のストアで正規品を購入することができません。

ですので、今回は米国Amazonに出品しているショップから購入することにしましたが、写真がWindows版のものだけど”for Chrome OS”だったり、その逆もあったりとかなり気をつけて選ばないといけませんでした。

あとは値段も高めになっていたりするので、なおさら注意しないとダメです。

とまあ、購入までに色々とキニシナイといけないところがありましたが、無事に届きました。

Chrome OS専用・テンキー付き

「K580 for Chrome OS」は、当然ながらChrome OS専用の配列になっていて、アシスタントキーも搭載されているだけでなく、テンキー付きになっています。

テンキー付きですが、qwertyとテンキーの間に余計なキースペースがないおかげで、わりとコンパクトな印象です。

四隅のキーは丸みを帯びたデザインなのがちょっとかわいい感じ。

若干、右側のシフトやエンター、バックスペースなどが長めになっていますが、このあたりは「Brydge C-Type」も同様なので、こんなもんかと思っています。

またfnキーがあったりテンキー部分はNumLockではなくDeleteになっていたり、微妙な違いはありますがキー配置自体は素直です。

テンキー部分の上に”PgUp”などの4キーがあるのも便利ですが、若干ズレていてチープ感は否めない。

タブレットスタンドも兼ねる

おそらくこのキーボードの良いところですが、10.1インチ程度までのタブレットやスマートフォンであれば、キーボード上部にある溝部分に差し込むことで、スタンドを兼ねて使うこともできます。

ただ、カバーを着けていたりして厚みがあると差し込めないことがあります。

あと重たいタブレットだと、キーボードがわりと軽めのせいで倒れそうになってしまうので、ここも注意が必要です。

実際に試したところ、約450gの「Lenovo Duet Chromebook」がギリギリ良いバランスというところなので、500gを超えたらアウトな感じですね。

ちなみに私はあまりタブレットに接続して使うということがないので、スタイラスペン置き場として活用しています。

画像はApple Pencilですが、HPのUSIスタイラスペンでも試してみたら溝にすっぽり入ったので、転がってどこかに行ってしまうことはなくなります。

電池式、レシーバーもしまっておける

ちなみにこのタブレットスタンドになるグレーの部分ですが、スライドさせて取り外すことができます。

「K580 for Chrome OS」は、充電式ではなく電池式になっていますので、ここから電池交換ができます。

また無くしやすいUnifyingもここにしまっておくことができます。

私の場合、すでにロジクールのマウス(MX Anywhere 2Sなど)でUnifyingレシーバーを使っていましたので、それに便乗して使っています。

ちなみにキーボードの電源スイッチはここにあります。

ちょうど電池のある上くらいの位置になりますね。

軽いタッチと傾斜付きなので入力しやすい

「Brydge C-Type」はAppleの”Magic Keyboard”に近い傾斜でしたが、「K580 for Chrome OS」はそれよりも角度がついていて、入力はしやすいと思います。

またキーもそれなりにしっかりと打鍵感がありますので、入力している感じがちゃんとあります。

ただキーの雰囲気というか、質に関してはプラスチックっぽさが目立つので、安っぽいというか値段なりの仕上がりとなっています。

この辺は「Brydge C-Type」のほうがカッコいいというか質感は良いですね。

Unifyingのおかげでラグもなし

そしてここが「K580 for Chrome OS」の優位点ですが、Unifyingレシーバーを使うことで、ログイン時や起動時、ドッキングモードでの使用時にキーボードがChromebookと接続されるまでのタイムラグがほぼありません。

なかなか接続されないと心配になるし、特にドッキングモード時にはわざわざChromebookを取って開いて、本体のキーボードでパスワード入れた方が早いという始末でしたので、Unifying対応のChrome OS専用キーボードが登場したのは嬉しいです。

この点、すでにレシーバーを使っているChrome OS向けキーボードにはDELLのものがありますが、あちらは購入ルートが限られているため「K580 for Chrome OS」の方がまだ手軽に買えるので良いです。

ちなみに私のように、すでにUnifyingレシーバーを使っていて、それに乗せて設定する場合にはChrome OSの拡張機能を利用することになると思います。

Logicool Unifying(Chrome用)

これを利用することで、すでに使用しているUnifyingレシーバーに追加する形で「K580 for Chrome OS」を設定できるようになります。

ただ、設定時にちゃんと反応しているかわからない(ずっと設定画面の絵が変わらない)ですが、うまく接続できるChrome OSの通知が教えてくれるので、何度か試しているうちにいつの間にか接続できている、はずです。

ちなみにWindowsでも使える

実際にNUC(Windows PC)にペアリングして試してみましたが、普通に使うことができます。

できるんですが、WinodwsキーがChrome OS側のランチャーキーに割り振られるため、純粋なWindows向けキーボードとは使い勝手が異なる点には注意です。

またその影響もあって、Chrome OSからリモート接続(試した環境はChromeリモートデスクトップ)をしてみると、ランチャーキーはChrome OS側が優先されてしまいWindowsキーがうまく反応してくれません。

これについては、Chromebook自体のキーボードでも同じことが言えるため、OSやソフト側でうまく改善してくれると嬉しいポイントですね。

あとアシスタントキーが死にキーになるのももったいないかも。

私のように、主にはChromebookやChromeboxを使っているけど、ごくたまにWindows PCも動かしたい…と思う方であっても、「Logicool K580 for Chrome OS」ならとりあえず使えますし、2台までの切り替えが可能なので、繋ぎ直したりする手間もなくアリだと思います。

ぜひ日本でも販売してほしい

ということで、「Logitec(Logicool) K580 for Chrome OS」はかなり便利でお手頃価格なので、Chromebookでドッキングモードをよく使う方やChromeboxユーザーには特にオススメできるキーボードです。

またChromebookでテンキーを使いたい方や、ChromebookだけでなくたまにWindowsも使いたい方にも良い選択肢ですね。

良くも悪くも価格なりの部分はありますが、輸入したとしても決して高いものではないため、Chrome OS向けキーボードを探している方であれば手を出してみるのも悪くないはず。

惜しむらくは日本国内で正規販売していないことですが、私としてはコレを輸入してでも使う価値はあると思います。

とくに英語配列のキーボードが国内で少ない以上、こうするしか方法がない…。

一方で、メインディスプレイにプラスしてchromebookを使い、Bluetooth接続が切れても困らないユーザーであれば、公式サイトや米国Amazonから比較的簡単に輸入でき、値下がりして価格も落ち着いた「Brydge C-Type」も選択肢に入るんじゃないかなと思います。

せっかくChromebookが流行の兆しを見せているこの機会にChromebook、Chrome OS向けの周辺機器も充実してくれるともっと良いと思うんですが…どうでしょう。ちなみにChrome OS向けでもなく、日本語配列でも良ければ「K780」などが同じようなスタイルですので、興味があればそちらもチェックしてみてください。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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