GEEKOM A9 Max 2026 を実機レビュー。Ryzen AI 9 HX 470 搭載、開発・ビジネス用途まで幅広く対応

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この記事では、AMD Ryzen AI 9 HX 470 を搭載した GEEKOM の最新フラッグシップミニ PC「GEEKOM A9 Max 2026」の実機レビューをお届けします。

実際に 3 週間ほど使い続けましたが、前世代の A8 Max から外観や基本的な筐体設計に大きな変化はないものの、CPU、GPU、NPU それぞれの性能が着実に向上しており、ローカル LLM の運用から開発・ビジネス用途まで幅広くこなせる一台に仕上がっています。

なお、本レビューにあたり実機の提供を受けていますが、内容についてメーカーからの関与はなく、実際に使用したうえでの率直な感想をまとめています。

クーポン情報

2026 年 11 月 30 日までの期間、GEEKOM 公式サイトと Amazon で利用できる 5% オフクーポンが発行されています。

目次

スペック

今回レビューしているのは Ryzen AI 9 HX 470 / 32GB RAM / 2TB SSD を搭載した上位モデルです。

OSWindows 11 Pro
CPUAMD Ryzen AI 9 HX 470
(12 コア / 24 スレッド、最大 5.25GHz、TDP 54W)
NPU55 TOPS
GPUAMD Radeon 890M
(RDNA 3.5 / 16CU / 最大 3.1GHz)
RAM32GB DDR5-5600 SODIMM
(デュアルチャネル対応、最大 128GB)
内部ストレージ2TB NVMe SSD(M.2 2280 PCIe Gen4)
+ M.2 2230 PCIe Gen4 スロット(最大 2TB)
外部ストレージSD カードスロット
前面ポートUSB-A (3.2 Gen 2) × 4
3.5mm ヘッドフォンジャック、電源ボタン
背面ポートUSB-C (USB4) × 2
HDMI 2.1 (4K/120Hz) × 2
USB-A (3.2 Gen 2) × 1
USB-A (2.0) × 1
2.5G RJ45 Ethernet × 2
ネットワークWi-Fi 7
Bluetooth 5.4
サイズ135 × 132 × 46.9 mm

なお、価格については最上位モデルということもあり 243,900 円となっています。ただし、クーポンを利用することでさらに 5% オフ (231,705 円) で購入することができます。

外観・ポート構成

外観は前世代の Max シリーズを踏襲した形状で、大きな変化はありません。電源も小さめで、取り回しのしやすいサイズです。

本体はコンパクトなシリーズと比べると一回り大きくなりますが、その分だけ冷却の余裕があり、ポート数も豊富なのが Max シリーズの特長です。

ポート構成は充実しており、前面に USB-A が 4 つ、背面には USB-C(USB4)が 2 つと HDMI が 2 つ、USB-A が 2 つ(うち 1 つは USB 2.0)、Ethernet が 2 つ搭載されています。

さらに側面にはフルサイズの SD カードスロットも搭載されているため、デジカメや動画素材の取り込みが多いユーザーにとっても使い勝手が良いです。

デュアル Ethernet は、NAS との専用接続やネットワークを分けて使いたいユーザーにとっては地味に便利な構成で、この点はコンパクトなシリーズとの大きな違いのひとつです。VESA マウントキットも付属しているため、モニター裏に設置してデスクスペースをすっきりさせることも可能です。

なお、本体底面のネジを外すことで内部にアクセスでき、RAM やストレージのアップグレードが可能です。実機で内部を確認したところ、最近のコスト高の影響と思われますが RAM はシングルチャネル構成でした。

デュアルチャネルにすることでメモリ帯域幅が広がり、全体的な処理速度の向上が見込めるため、より速度を引き出したいユーザーはアップグレードを検討してみるのもひとつの手です (筆者は最終的に 32GB + 16GB の 48GB 構成にしました)。

ただし、アンテナケーブルが短いため、気をつけていても Wi-Fi カードからケーブルが外れる確率が高いので注意してください (ケーブルを貼っているシールを先に剥がすと比較的安全)。

使用感・パフォーマンス

GEEKOM 公式によれば、前世代比で CPU 性能は約 10 〜 15%、GPU 性能は約 6 〜 10% の向上とされ、ハイエンドなデスクトップ PC とは異なりますが、ミニ PC としては高水準なスコアです。

また、NPU が 55 TOPS と Copilot+ の要件を上回っており、軽量なローカル LLM やオンデバイス AI を試したいユーザーにも良いモデルです。

以下は「GEEKOM A9 Max 2026」の実機で測定したベンチマークスコアです。

ベンチマークソフトScore
Geekbench Single2,901
Geekbench Multi11,728
Geekbench OpenCL32,458
Geekbench Vulkan33,880
PCMARK 108,449
PASSMARK6,928
Octane 2.0 Plus Single122,921
Octane 2.0 Plus Multi735,937
JetStream3308
Speedometer 335
MotionMark4,462
FF14 高品質 (ノートPC FHD)3,293
FF14 標準品質 (ノートPC FHD)3,131
Geekbench AIONNX / CPUOpenVINO / CPU
Single Precision3,3285,007
Half Precision1,7585,027
Quantized6,91414,530

基本的な操作性は快適でブラウザでの処理性能も高く、 重い Web アプリやローカルでのオフィスソフト、Adobe Lightroom / Photoshop といったデザインソフトも快適に使うことができます。

WSL を経由したフロントエンドのコーディングや Docker を使っての開発作業でもストレスを感じることはなく、ビジネス用途から開発用途まで、幅広い用途で「ちょうど良い」スペック感があります。

実際に Ollama 経由で「Gemma 4 : e4b」 を動かしてみましたが、不安定になることもなく動作することを確認できました。

動作イメージ

グラフィックスは Radeon 890M を搭載しているため、1080p での軽量ゲームや Steam でのレトロゲームなどは快適に動作しますが、FF14 のベンチマークでは動作するものの設定調整が必要なラインで、ゲームメインのマシンとしては向いていません。

そのため、AAA タイトルなどをプレイするのであれば、Game Pass の有料プランで利用できる Xbox Cloud Gaming や、NVIDIA の GeForce Now などのクラウドゲームサービスを経由するほうが確実です。

冷却システムには IceBlast 3.0 を採用しており、大柄な筐体とあわせて長時間の高負荷利用でも安定したパフォーマンスを維持できます。静音性も Intel 機に比べて高く、初期セットアップ中の Windows Update 実行時もファンの音は比較的静かで、筆者が使っている Chromebox (Core i5-1240P) の高負荷時のほうがうるさいと感じるほどです。

アイドル時や低負荷時の静音性はさらに高く、ブラウザベースの作業やオフィス系の比較的ライトな用途がメインであれば、モニター裏など少し離れた場所に設置してしまえば音はほぼ気になりません。

とはいえ、まったくの無音というわけではなく、ある程度負荷がかかるとちゃんとファンは回ります。

まとめ

今回の GEEKOM A9 Max 2026 は、ローカル LLM の運用や開発用途、ビジネス用途まで幅広くカバーできるハイスペックなミニ PC です。

外観や筐体の変化は前世代から少ないですが、CPU、GPU、NPU の性能はいずれも着実に向上しており、静音性と冷却性能の高さは引き続き魅力です。

RAM のシングルチャネルという点は注意が必要ですが、それ以外の完成度は高く、安定したパフォーマンスと充実したポート構成、AI 性能、高い静音性を考えると、現時点でミニ PC を選ぶなら有力な選択肢のひとつです。

ただ、本当にここまでのスペックが必要かどうかも大事な判断基準ですので、ローカル LLM や負荷のかかる開発用途、高度な写真・動画編集などに手を出さないのであれば、より手頃なモデル (A5 / A7) も合わせて検討してみてください。

今回の最上位モデルの価格は 243,900 円ですが、期間限定の 5% オフクーポンを利用することで約 23.2 万円で購入することができます。購入の際には、以下のクーポンをご利用ください。

  • GEEKOM 公式サイト : htA9MAXNEW
  • Amazon.co.jp : HTA9MAXNEW
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尾村 真英
Technical Writer
HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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